平成282016)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

28−共研−4401

分野分類

統計数理研究所内分野分類

b

主要研究分野分類

7

研究課題名

学術文献データベースを用いた環境系および文理統合系研究組織における研究成果の評価に関する基礎研究

重点テーマ

学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ

フリガナ

代表者氏名

フジノ トモカズ

藤野 友和

ローマ字

Fujino Tomokazu

所属機関

福岡女子大学

所属部局

国際文理学部

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

173千円

研究参加者数

7 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

主要な学術文献データベースの1つである,Web of Science(WoS)を用いて,文理統合計研究組織における研究成果の評価に関する基礎研究を行った.今年度は,特定の組織の研究力を測るため,現在その組織に所属する研究者のすべての研究業績を抽出する効率的な方法を検討した.過去の研究業績を抽出する際に問題となるのが,現在の組織に着任する以前の研究業績である.これらを抽出するには,基本的には研究者の氏名によらなければならないが,氏名による検索では,同姓同名の研究者の業績が多くヒットする.これらの業績が当該研究者のものであるかの判定が必要となる.本研究では,以下のようにして,その判定を試みた.
1. 当該研究組織に所属する研究者の研究者情報に記載されたテキストに対して,潜在トピックモデルを当てはめ,トピックへの所属確率ベクトルを研究者の特徴ベクトルとする.
2. WoSから抽出された業績のタイトルの各単語について,1で求めた特徴ベクトルに基づいた出現確率を計算する.
3. 業績のタイトルそれぞれにおける2の出現確率の分布に基づいて,判定を行う.
以上の方法により,WoSより抽出された約2300件の文献から当該研究組織の研究者による文献を85%の正解率で判別することができた.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

藤野・山本・船山・山本(2016)「学術文献DBにおける著者識別問題について」第30回日本計算機統計学会講演論文集,45-48

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

「学術文献データベースを用いた環境系および文理統合系研究組織における研究成果の評価に関する基礎研究」H.28 共同利用 重点テーマ4 成果報告会 2017年2月11日(土) 10:00-17:00,統計数理研究所,http://www.ism.ac.jp/ura/events/170210-11.html

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

折居 茂夫

東海大学

船山 貴光

東海大学大学院

山田 実俊

東海大学大学院

山本 由和

徳島文理大学

山本 義郎

東海大学