平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−75

専門分類

7

研究課題名

心理学・医学のためのパソコンによる質的データ解析の開発研究

フリガナ

代表者氏名

ハシグチ カツヒサ

橋口 捷久

ローマ字

所属機関

福岡県立大学

所属部局

人間社会学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

パソコンの急速な普及は数量化の方法論による質的データ解析の多領域での利用と応用を可能にした。特に,計量心理学,社会心理学,医学の分野の実証的研究に利用されている。そこで,この分野の研究者に手軽に利用できるパソコンのための質的データ解析のプログラムパッケージの開発研究を行い,その普及を図る。


パソコンの普及は,手元で計算処理が不可能と思われた,数量化の方法論による質的データ解析の多領域での利用と応用を可能にした。特に,数量化の方法論によるデータ解析を必要とする計量心理学,社会心理学,医学などの分野の実証的研究に利用されている。そこで,これら分野の研究者に,汎用コンピュータで本格的に計算処理した同じ豊富な内容の出力を有する。
ソフトウェアが手軽に利用できるパソコンのための数量化の方法論(I類,II類,III類)のプログラム・パッケージを開発研究した。
特に,本年度はアイテム・カテゴリーのデータの場合の分類・判別を目的としたII類,III類,主成分分析が同時平行的に計算処理できるII類拡張解析ソフトプログラムを開発した。このソフトプログラムの公開は,前年までの成果として,駒澤,橋口共著「パソコン数量化分析」,朝倉書店(1988.10)で発表した第2版(1990.9出版予定)において発表する。
今後,数量化I類の主成分的予測分析の拡張解析を行う計画であり,従来のソフトプログラムの長所,短所の検討を行い,利用者の立場からのノウハウを取り込んだ高質の質的データ解析の統計ソフトウェアを開発する計画である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

駒澤勉,橋口捷久共著「パソコン数量化分析,第2版」,朝倉書店(1990.9出版予定)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1.従来のプログラムの長所,短所の検討会を実施し,利用者の立場から利用上のノウハウを検討する。
2.汎用コンピュータ用のFORTRANプログラムをパソコン用のBASICプログラムに移植する。
3.データの事前・事後に対する処理分析のプログラムを開発する。
4.開発したプログラムパッケージを,心理学,医学分野の実データによって総合テストを実施する。
以上の実施計画は,理論と応用に深く関与している統計数理研究所の教官と応用分野の研究者でしか優れた開発研究は有り得ない。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

駒澤 勉

統計数理研究所

林 文

東洋英和女学院大学