平成14（2002）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	14−共研−1003	専門分類	3
研究課題名	臨床における経時データの解析
フリガナ 代表者氏名	ヤフネ　アキフミ 矢船　明史	ローマ字	YAFUNE AKIFUMI
所属機関	三宝化学工業株式会社
所属部局
職　　名	取締役
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研究目的と成果（経過）の概要

本年度の共同研究では,まず,前年度から継続する形で,臨床試験などにおいて重要なポイントとなる血液
中薬物濃度推移の経時的推移について,その信頼帯推定に関する検討を行い,その結果を　Statistics in
Medicine　に発表した。掲載論文は現在印刷中である。
　次に,臨床データの解析では,赤池情報量規準(Akaike Information Criterion:AIC)がしばしば用いられ
るが,その場合のsamplesizeに関する検討を行った。従来の検定などによる臨床データの解析では,sample
sizeという点が必ず考慮されるが,AICによる解析では,一般にこの点はほとんど考慮されていない。本年度
の共同研究では,薬剤の有効率の比較をひとつの例として,AICによる臨床データの解析におけるsamplesize
に関する検討を行い,その結果を　Research Memorandum　に発表するとともに,現在,海外誌へ投稿中である。
　以上が,本年度の共同研究における主な成果である。
　前年度から継続した検討課題である臨床試験における欠測データに対するアプローチおよびEICによるア
プローチという点に関しては,本年度の共同研究においても具体的な成果を上げるまでには到っておらず,次
年度以降も継続して検討を行う予定である。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Yafune,A.,Narukawa,M.and Ishiguro,M.(2003).A note on sample size determination for Akaike
Information Criterion approach to clinical data analysis,Research Memorandum No.863,The Institute
of Statistical Mathematics.
Yafune,A.and Ishiguro,M.(2003).A simulation-based confidence band for drug concentrations in
blood --- an application to clinical phase I trial ---.Statistics in Medicine(in press).

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研究参加者一覧
氏名	所属機関
石黒　真木夫	統計数理研究所