平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−65

専門分類

7

研究課題名

喘息発作に及ぼす環境諸因子の影響

フリガナ

代表者氏名

シミズ サトル

清水 悟

ローマ字

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

医学部

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

喘息発作発現に影響を及ぼすと考えられる諸因子(気象、大気汚染物質等)と喘息発作による受診数との関係を、時系列解析により、その関係を明らかにしようとする。また気象と大気汚染物質との関係から、大気汚染物質環境濃度の時空間的変動を予測しようとする。


前年度までの継続研究として、?大気環境濃度の複数の観測点における関係を検討するため、横浜市環境保全局環境監視センターによる大気環境データを対象に、時空間モデルのあてはめを検討した。
大気環境測定局(16ヶ所)のうちから5ヶ所を選び、NO2 濃度の時空間モデルについて検討した。
また、?環境諸因子のトレンド間の相関関係についても、大気汚染物質(NO、NO2 、NOx 、SO2 およびSPM)環境濃度の相関関係を検討した。
3年間に渡る大気測定局16ヶ所の年平均濃度、月平均濃度、週平均濃度及び日平均濃度ごとのトレンドをBAYSEAを用いて推定し、トレンド間の相関関係を検討した。
さらに、?喘息発作と大気汚染物質環境濃度及び気象因子との関係を検討し,喘息発作受診のトレンドに対して環境諸因子(環境汚染質及び気象因子)のトレンドの増加率が影響するという結論を得た.またその研究結果についてのまとめ(統計数理,45巻2号,pp343-357,1997)を行った.
今後,この課題を継続させて環境諸因子の組み合わせについて検討する予定である.


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

清水 悟,喘息発作受診の季節集中性と環境諸因子の関連 −トレンド増加率の影響評価−,統計数理,45・2,1997


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

複数年にわたり観察された夜間急病センターの喘息受診数と気象因子(気温、湿度、水蒸気圧、気圧、風速等)及び大気汚染物質(二酸化硫黄、窒素酸化物、粒子状物質、オゾン等)環境濃度との関係を時系列解析の手法を用いて検討する。研究計画としては以下の項目について検討する。(1)大気環境濃度の複数の観測点における関係 (2)喘息発作受診数と環境諸因子のトレンド間の相関関係と影響因子の定量化 (3)環境諸因子の時空間予測 (1)〜(3)について、統計数理研究所で開発された解析ソフト及び理論等の応用が研究目的達成のために極めて有効であると考えられる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

梶井 克純

東京大学