平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−27

専門分類

4

研究課題名

パソコンによる総合的カテゴリカル・データ解析法の研究

フリガナ

代表者氏名

ハシグチ カツヒサ

橋口 捷久

ローマ字

所属機関

福岡県立大学

所属部局

人間社会学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

高性能パソコンの普及は,数量化の方法論による質的データ解析の多領域での利用と応用を可能にした。そこで,社会学,心理学,医学等の領域の多くの研究者が利用しているPC−SAS等のソフトウェアパッケージとのデータの共有を図るため,MS−DOS版の質的データ解析プログラムパッケージの開発研究を行い,その普及を図る。


数量化の方法論による質的データ解析は社会科学分野の他、いろいろの科学分野で利用価値が益々高まっている。そこで、本年度は多くの研究者に利用しやすいOS上で稼働する数量化のソフトウエアの開発を行った。開発はPC−SAS等のソフトウェアパッケージとのデータの共有を図るため、MS−DOS版の数量化分析プログラムパッケージの開発研究を行った。
(1)パソコン数量化分析(朝倉書店)1988.10 、に掲載したプログラムの長所、短所を利用者の立場から検討し、それらのノウハウを生かしたビジュアルな、視覚的にも理解でき、一太郎で結果を編集する事が出来る一般的なパソコン用OSのMS−DOSによるプログラム開発を行った。
(2)判別的分析に数量化第3類またはカテゴリカル主成分分析の数量を利用した事後的分析法もプログラム・パッケージに追加した。
(3)開発したプログラム・パッケージを、利用分野の社会科学、健康科学の実データによって利用価値を検討した。
(4)分割表を中心とする事前的データ分析法についてもプログラム化を行った。
今後の開発の展開としては、予測的分析に主成分回帰の考え方を入れた手法の開発、MS−DOS版による総合的数量化方法論のプログラム・パッケージの開発研究を行う。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

橋口捷久、PMリーダーシップ トレーニング効果の数量化分析、奈良大学紀要、第20号、1992.3
橋口捷久、やる気を育む集団とは、「教育と医学」慶応通信、1992.3,NO4,327-334
駒澤 勉遍著、数量化理論、(財)放送大学教育振興会、1992.3
駒澤 勉、数量化3類による順序尺度データ分析と健康診断応用、統数研共同研究(3-共研88)。「臨床医学における生物統計手法の開発と応用」,1992.2

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1.従来のプログラムの長所,短所の検討会を実施し,利用者の立場から利用上のノウハウを検討する。2.ビジュアルなアウトプットで視覚的に理解できるパソコン用のMS−DOS版質的データ解析プログラムパッケージを開発する。3.カテゴリカル・データの分割表を中心としたデータ解析の諸方法論の開発・研究をする。4.データを多面的に解析するために,数量化第@7CB2類の主成分的予測分析の拡張解析のための統合プログラムを開発する。5.開発したプログラムパッケージを,社会学,心理学,医学の分野の実データによって総合テストを実施する。以上の実施計画は,理論と応用に深く関与している統計数理研究所の教官と応用分野の研究者でしか優れた開発研究は有り得ない。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

駒澤 勉

統計数理研究所

坂元 慶行

統計数理研究所

高木 廣文

統計数理研究所

中村 隆

統計数理研究所