平成222010)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

22−共研−2042

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

広義の時系列データに関する多変量解析モデル

フリガナ

代表者氏名

タカダ ヒロシ

高田 洋

ローマ字

Takada Hirosi

所属機関

札幌学院大学

所属部局

社会情報学部

職  名

准教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究では、広い意味での時系列データに関する分析モデルについての研究を行った。広義の時系列データとは、?職歴などの個人の経歴に関するデータ、?パネル調査などの追跡調査によるデータ、?イベントの前後の変化に関するデータを指す。これら3つの状況においては確立された分析手法がないので、適応させる分析手法を開発しながら、分析を行うことが本研究の目的である。分析モデルの開発とその分析を行う。分析の前にデータを集めた。対象となるデータは、既存調査・マクロデータ・新しい社会調査によって、取得した。経緯は以下のとおりである。
?職歴移動の個人経歴データについては、既存調査によりデータは取得できた。
?パネル調査のデータは、既存パネル調査の構造が複雑であり、すぐに使えるには難しかったがため、期間内の取得には至らなかった。
?イベントの後のデータについては、防災という観点から調査を企画した。本配分経費では調査の費用としては不十分であったので、当初の予定を変え、大学内の研究費を用い、学生の協力を得て調査を行った。当初は、地震があった地域においてのその後の調査を新たに行う予定であったが、旅費が工面できなかったため、札幌近郊の小樽市と旭川市において調査を行った。そのため、地震後の調査ではなく、一般的な防災という観点から調査を行わざるを得なかった。調査は、2010年11月にサンプリングを行い、その後調査票は12月に完成し、翌年1月に郵送法にて調査を行った。その後クリーニングを得て、データを完成するに至った。
費用は研究代表者の大学内部の研究費を充当したために、本共同利用研究費の費用は執行できなかった。基礎研究費のみの配分額では調査することは難しく、当初の予定を遂行することができなかったが、別の経費において調査をすることができた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 調査の概要について報告書を作成する予定である。また、分析結果について学会発表を行う。昨年度末にデータの大体ができあがったため、これから分析に取りかかる予定である。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

統計数理研究所

高波 鐵夫

Carnegie Institution of Washington(Washington DC)