平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−74

専門分類

7

研究課題名

臨床研究における生物統計手法の開発と応用

フリガナ

代表者氏名

ツバキ ヒロエ

椿 広計

ローマ字

所属機関

筑波大学

所属部局

大学院経営システム科学専攻

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

臨床研究を支援、実施するうえで必要な統計的方法に関する総合的な基礎研究を行うことを目的とする。特に、実験、調査の最適計画、データの質の管理、種々の計画から得られるデータに対するモデリングと解析手法の開発を行う。


本年度は、佐藤が「疫学研究における生物統計手法」に関するレビューを行い、疫学研究で興味のある(推定すべき)パラメータ、それらのパラメータを推定するための代表的な研究デザインであるコホート研究とケース・コントロール研究、最近提案された新しい研究デザイン、疫学研究における因果推論、などについてまとめた。これは、日統計学会誌の統計学会60周年記念特集号に掲載される予定である。
また、1993年2月16日には「4−共研−64:血清総コレステロール値に関する遺伝因子、環境因子の疫学的研究(代表者:統計数理研究所駒澤勉教授)」と合同で小研究会を開き、高木廣文(統計数理研究所) 「南勢町コホートの概要について」 磯 博康(筑波大学社会医学系)「循環器疾患の新しい危険因子についての疫学研究」 による研究発表と討論を行った。どちらも、循環器疾患に関するコホート研究の最近の話題を提供し、熱心な討論がなされた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

佐藤 俊哉,疫学研究における生物統計手法,統計学会誌,1993年(掲載予定)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

臨床研究の質を向上させるためには、試験、調査の計画、実施、解析、解析から得られた知見に基づく新たな研究計画といった各フェイズ毎に、適切な統計的方法が考案され、かつ適用される必要がある。
新技術開発のための工業研究においては、統計的品質管理、品質工学のような成功をおさめた方法の体系化が進んでいる。しかし、これらの方法を単純に臨床研究に応用することはできず、臨床研究の論理に即した統計的方法が必要とされている。特に、臨床研究特有の問題には、新しい統計モデルに関する研究が必須であり、統計数理研究所との共同研究が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

駒澤 勉

統計数理研究所

佐藤 俊哉

統計数理研究所

高木 廣文

統計数理研究所

椿 美智子

電気通信大学

松本 清彦

総合研究大学院大学大学院