平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−69

専門分類

7

研究課題名

Quality of Life 心と身体の充実に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ハセガワ モトハル

長谷川 元治

ローマ字

所属機関

東邦大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

15 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

高齢化社会において精神的、肉体的に健康を維持し、「Quality of life 心と身体の充実」を実現することの意義は大きい。本研究は、非侵襲的検査及び日常生活環境アンケートに基づくQOL指針、設計をPersonal Messageとして受診者に手渡すまでのトータルシステム実現を目指す。


老化、動脈硬化の臨床研究  頸部動脈系の病変を非侵襲的診断法である超音波変位法を用い血管機能βを求め、さらに MR-angiography により血管局所病変を観察し、両所見を比較、検討した。その結果血管機能β所見がより的確に病状を反映していることが明らかになった。
生理的、病的老化に伴う機能変化を大動脈脈波速度法(PWV)、ECG、眼底、血清脂質、平衡機能検査など22検査項目を実施し、加令特性を検討した。さらに数量化3類を用い、各検査の情報量から4種の機(動的、臓器、静的、代謝)に類別し老化の総合評価価を行った。
各種血管作動物質の抗動脈硬化作用  PWV、β、ECG、眼底、血清脂質、平衡機能検査等の長期経時推移から多次元解析法を用い、各種薬剤の動脈硬化に対する作用を検討、又薬剤効果判定に多次元解析の有用性をえた。
疫学研究  循環器動脈硬化検診を50万例の都市住民に血圧、ECG、眼底、PWV、β、尿、血清脂質などの検査を実施した。うち長期間検査を受けた10万例について、血圧、血清脂質などの推移を統計学的に検討。これにより我国における血圧、血清脂質の基準値をえた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.長谷川元治:漢方製剤の抗動脈硬化作用とその臨床−柴胡加竜骨牡蠣湯−. Progress in Medicine : Vol.15 No.2 1995
2.長谷川元治ほか:頸動脈病変の診断と臨床適用−特に脳循環との関連−.脈管学:投稿中
3.荒井親雄ほか:腹部、大動脈硬化を中心に.現代医療 27:39-42.1995
1.長谷川元治:若さと老化の総合診断1−血管機能の不思議− 95.3月末日予定
1.長谷川元治:弾性線維と血管機能−平滑筋細胞、コラーゲンとの関連−.老年シンポジウム 1994
2.長谷川元治:頸部動脈系血管機能と脳循環.脈管シンポジウム 1994
3.荒井一歩:ヒト大動脈組織障害の発生機転と経時推移−病的マトリックスを含む10成分の解析−.動脈硬化 1994.6

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究は前年度に引き続きおこなうが、本年度から東京女子医大付属成人医学センターが新たに加わり共同で実施する。同センターの十数年来継続受診者、数千名のレントゲン、生理検査、血液化学まで15種114項のデータ。動脈硬化予防研究会の年間25万人に及ぶ循環器検診、栄養調査の大量データ、そして本学継続通院患者500名の生理機能から生化学まで26種118項データ等が基盤となる。同一検診者の経年検診データ、通院患者データ及び栄養調査データに基づき、健康な状態から疾患に移行する要因の解明、健康度(暦年令に対する年令)を表現する方法、又受診者にQOL指針、設計の与え方。Personal Messageにレントゲン写真、超音波画像等データを表現法について開発する。本研究には、時系列分析法、予測や判別に多変量解析等様々な統計手法が必須条件であり統計数理研究所との共同研究によりPersonal Messageのシステム開発と実用化をはかる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

秋本 真寿美

東京女子医科大学

安達 由美子

東京女子医科大学

荒井 親雄

東邦大学

石黒 久貴

東京女子医科大学

木全 心一

東京女子医科大学

窪倉 武雄

東京女子医科大学

駒澤 勉

統計数理研究所

重本 六男

東京女子医科大学

白井 厚治

東邦大学

高山 吉隆

東邦大学

新見 晶子

東京女子医科大学

桝谷 直司

東邦大学

山下 克子

東京女子医科大学

横山 泉

東京女子医科大学