平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−16

専門分類

2

研究課題名

統計データ解析エキスパートシステムの構成法に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ウチナミ セイイチ

打浪 清一

ローマ字

所属機関

九州工業大学

所属部局

情報工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

9 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計DBシステムにエキスパートシステムを導入すると使い易いシステムの構成が期待される。数年前からトップダウン的に要求分析,システム分析・設計を行ってきた。昨年はシステムの詳細設計や,試作,各種システムの紹介,討論を行った。本年度は,システムの詳細設計・基礎実験と検討を行い,構成法の解明を目的とする。


本年度も夫々が自分の得意な分野で統計解析エキスパートシステム実現の為の研究を並列的に行うと同時に、2月17日の研究会で、統計解析エキスパート向きのシステムの実現法について討議した。
実際に統計解析支援が必要な現状を知り、それをもとに議論すると有意義と考え、問題提起と議論をお願いしたいということで、日本総合研究所の藤野さんから、材料データベースからの特徴抽出問題について話を伺い、議論を行った。多種多様で正規化出来ない材料データベースを用いた種々の知的操作を用いて有効活用できるシステムを考えておられ、それに対する統計手法を用いた種々のデータ、知識の導出法について、説明し、問題点を提起、その解決策について議論した。
埼玉大の中野助教授らは、重回帰分析支援システムRASSのその後の経過について報告した。充実したプログラミング機能に付いての説明と検討がなされた。
川崎医大の林氏からは、ハイパーツールを用いた統計解析コンサルテーションシステムについて紹介があった。取り扱える範囲の拡大について、知識の整理が簡単に出来るかどうかの議論があった。
東京国際大の佐藤教授からは、データモデルの標準化に関する現状報告があった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

中野純司,山本由和,岡田雅史:知識ベース重回帰分析支援システム,応用統計学,Vol.20,No.1,1991.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

前年度迄,統計エキスパートシステム作成の為に,統計に関する知識・機能等についてシステム分析・設計を行ってきた。必要知識としては,手法毎の目的,用途,適用例,異常値の検出・処理法,手法適用前提条件,結果統計量と検定結果等があり,エキスパートシステムは黒板型が適すことが分かった。本年は対象を限定し,試験システムの詳細設計・試作,改善を図り,構成法を検討する。
会合してシステム設計を行うと共に,各自で得意な分野の研究を分担する。統計データは種々の分野で利用され,ある意味では境界領域の研究であり,単一機関での研究よりは,異分野の研究者が集まり,統計の専門家が沢山いる統数研で行うのが適している。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

硴崎 賢一

九州工業大学

刈谷 丈治

山口大学

小林 康幸

島根大学

佐藤 英人

東京国際大学

田村 義保

統計数理研究所

中野 純司

統計数理研究所

松田 孝子

石巻専修大学

力宗 幸男

神戸商科大学