平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−28

専門分類

3

研究課題名

モデリングと制御系設計の統合化に関する研究

フリガナ

代表者氏名

アダチ シュウイチ

足立 修一

ローマ字

所属機関

宇都宮大学

所属部局

工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

21 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

制御系を有効に設計するためには、制御対象のモデリングが非常に重要である。モデリングの一つの手法にシステム同定法があるが従来、必ずしも制御系設計との整合性を考慮して研究されてはいなかった。本研究では、最近特に注目されているロバスト制御系設計理論とシステム同定理論の有機的なリンクを目的とする。


統計数理研究所セミナー室において、1993年1月23日に研究集会を開催し、以下に示すテーマの研究発表を行った。
1.「周波数領域における適応制御」 大森浩充氏(慶大)が、掲記テーマに関する研究発表を行った。従来、時間領域における適応制御については、さまざまな研究が行われているが、周波数領域において適応制御系を構成すると、モデリング、そして制御系設計においてさまざまな利点を有することを紹介した。
2.「非線形システムについて」 植竹洋一氏(東京商船大)が、掲記テーマについて説明した。まず、非線形システムの制御系設計に関する簡単なサーベイを行い、つづいて非線形感度最小化問題に対して最近得られた結果について説明した。今後、非線形システムのモデリング、制御系設計に関する研究が盛んになっていくと思われる。
3.その他 以上の研究発表の後、国際会議参加報告、そしてむだ時間とロバスト安定性に関する活発な討論が行われた。制御系設計を行うための、モデリングと設計に関する有意義な討論が行われたと考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

システム同定とロバルト制御系との関連を探り、基本的な認識のレベルを調整するために、双方の研究者より構成される研究会を役2ヶ月に1回程度の間隔で開催し、これに関連するテーマの研究発表を行う。特にシステム同定法は統計的な手法を基本としているため、統数研の研究者との意見交換をもとに、問題点を明らかにしていく。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

阿部 直人

明治大学

伊藤 聡

統計数理研究所

大森 浩充

慶應義塾大学

大山 恭弘

東京工科大学

越智 徳昌

防衛大学校

児島 晃

東京都立科学技術大学

近藤 良

茨城大学

佐伯 正美

広島大学

三平 満司

千葉大学

鈴木 昌和

東海大学

瀬部 昇

九州工業大学

津村 幸治

千葉大学

中須賀 真一

東京大学

延山 英沢

九州工業大学

橋本 秀紀

東京大学

宮里 義彦

統計数理研究所

武藤 康彦

上智大学

森 泰親

防衛大学校

山北 昌毅

東京工業大学

劉 康志

千葉大学