平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−52

専門分類

6

研究課題名

吹雪時における気象要素の伝播に関する統計的解析

フリガナ

代表者氏名

キタガワ ゲンシロウ

北川 源四郎

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

吹雪は、気温や湿度や風向や風速等の気象要素と共に、空間を伝播している。それらの複数観測点における時系列データを統計的に解析し、吹雪の気象要素の伝播特性を解明する。


前年までの研究に引き続き、吹雪時における湿度の温度の伝播の研究を行うために、多変量時系列の解析を行った。具体的には、以下のようなモデルを開発し、2地点間における湿度や温度の伝播の解析を行った。
1。インパルス応答関数モデル 2。ARX型のモデル 3。時間とともに係数が変化するインパルス応答モデル とくに、3のモデルのために状態空間モデルに基づく推定法を開発し、必要な計算プログラムを作成した。
さらに、3のモデルを拡張し応答関数が風速や風向によって変化するモデルを考案し、その推定を行ったが、その拡張の結果は、残念ながら期待したほどの成果は得られなかった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

吹雪が来ると相対湿度および比湿が急激に上昇し、吹雪量と湿度の時間変動が一致している。気象データは、周期の長いものや短いものを種々含むため、スペクトル解析を含む種々のランダム変動解析手法により、変動伝播の物理的内容を明らかにする。特に、非定常線形応答モデルを開発し風向、風速の影響についても調べる予定がある。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

荒畑 恵美子

統計数理研究所

佐藤 篤司

防災科学技術研究所