平成252013)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

25−共研−6

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

3

研究課題名

分散処理による大型臨床研究の対話的データ解析

フリガナ

代表者氏名

オカダ マサフミ

岡田 昌史

ローマ字

Okada Masafumi

所属機関

筑波大学

所属部局

医学医療系

職  名

講師

 

 

研究目的と成果の概要

大型臨床研究「慢性腎臓病重症化予防のための戦略研究(FROM-J)」では、2000名を超える参加者から3年半の期間にわたってデータ収集を行っており、そのデータ量はそれなりに大きく、データベースから得られたデータをそのままデータ処理プログラムに投入したのでは1回の実行完了に数時間を要した。統計数理研究所スーパーコンピューターシステム上で分散処理を行うことで、1回のプログラム実行時間を短縮し、データ処理を円滑に進めると同時に今後同様のデータを取扱う際の技術を蓄積することを目的として研究課題を実施した。
本年度はFROM-J研究のデータマネジメントならびにプロトコル解析の実施が完了した。分散処理の導入により、データベース上のデータ構造に対して前処理を行った結果を一時ファイルに残すことなく、すべての処理をオリジナルデータから導出する形でのデータマネジメントおよび解析を行うことが、現実的な時間で実施可能となった。このことによりデータ処理過程でのヒューマンエラーによりデータの正確性が損なわれる機会を最小限にとどめ、また同時にデータに作為が加えられていないことを保証するReproducible Researchの考え方を導入することが可能となった。