平成61994)年度 共同研究B実施報告書

 

課題番号

6−共研−5

専門分類

6

研究課題名

電波干渉計データに基づく統計的画像形成処理

フリガナ

代表者氏名

イシグロ マキオ

石黒 真木夫

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

干渉計による観測の際の大気の状態を推定しながら本来の宇宙における電波源の分布を推定する方法の確立を目指す。統計科学の立場からは、この具体的な問題を扱うことによって時空間現象を適切に表現するモデルとそのあてはめと評価の方法の開発が目的となる。


電波干渉計において復元画像を悪化させる大きな要因である大気ゆらぎによる遅延を見積もり、補正するための研究を行い、簡単な線形モデルを得た。
このモデルは空間的相関構造が一様であり、空間的な変動は移流によるものと、相関を不変に保つ変形で表現できるとの仮定のもとに得られるものであり、シュミレーションと測定のいずれにも適用可能なものである。
現在、野辺山宇宙電波観測所における実測データの解析に適用する一方で、限られた測定点での時系列データからある面の上の値を推定する必要がある大気汚染データの解析への適用を考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Ishiguro, M. Ishiguro, M. and Morita, K. Murata, Y. (1994). Statistical Comparison of CLEAN and MEM, Astronomy with Millimeter and Submillimeter Wave Interferometry(M. Ishiguro and Wm. J. Welch eds.), ASP Conference, Vol.59,pp125-126.

石黒真木夫,大気ゆらぎの時空間モデル,第1回「電波干渉法と大気位相ゆらぎの補償法」,1994,8.25, 10.27, 1995,1.11, 3.6.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

電波干渉計観測における、大気のゆらぎの影響をとりのぞくために、大気のダイナミクスを表現するモデルとそれをあてはめ、評価する方法を開発することによって目的を達成する計画である。モデルの開発にあたっては、観測系の物理的特性に関する深い知識と、確率的に変動する現象の統計的モデリングに関する知識が不可欠であり、電波天文学の専門家と統計科学の専門家の共同研究が必須である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 正人

国立天文台

柏木 宣久

統計数理研究所

Cornwell Tim

Nat'l Radio Astronomy Observatory

近田 義広

国立天文台

村田 泰宏

宇宙科学研究所

森田 耕一郎

国立天文台