平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2003

専門分類

1

研究課題名

システム故障の統計的推測

フリガナ

代表者氏名

フタツヤ マサオ

二ツ矢 昌夫

ローマ字

Futatsuya Masao       

所属機関

弘前大学

所属部局

理工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

システムの信頼性においては,システムの構造を既知と仮定して,コンポーネント寿命デー
タに基づき,システム寿命を推測する研究が行われてきている。また,理工学,医学,経済な
どのいろいろな分野で使われている競合リスクは,直列システムの寿命データとその直列シス
テムのコンポーネントの情報に基づいて,コンポーネント寿命の同時分布の部分情報を得るた
め方法といえる。いずれの場合にもシステムの構造は既知である。システム寿命とそのシステ
ムが故障するまでのコンポーネント寿命の情報を同時に得られるときには,そのシステムの構
造やコンポーネント寿命の同時分布等をある程度定めることも可能である。
 これらのことを考慮して,今年度は,故障したシステムで壊れていたコンポーネント番号の
標本に基づいて,システム構造を決定する問題とコンポーネント寿命の同時分布に関連した検
定問題を中心に研究し,"故障したコンポーネント情報によるコヒーレントシステムの推測"を日本統
計関連学会で発表した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

コンポーネントの故障(指数分布)が打ち切り標本で与えられている場合の,システム寿命の予測区
間の構成について,
二ツ矢・高橋"システム故障時間の区間予測"1996年日本統計学会で発表,
Futatsuya,M."Prediction Intervals for System Lifetime,Based on Component Test Data",IEEE
Tran.on Reliability,vol.R-49,pp.351-354,Dec 2000.
また,稼働しているシステムの中の故障したコンポーネントのデータを使用し,そのシステムの残りの
寿命に対する予測区間の構成について,
二ツ矢・高橋"稼働中システムのユニット故障データに基づくシステム故障の区間予測"1998年日
本統計学会,
二ツ矢・高橋"独立でないコンポーネントからなるシステムの区間予測"2000年日本統計学会で発
表。
二ツ矢・高橋"システム寿命によるコンポーネント寿命の推測"2001年日本統計学会で発表。
二ツ矢・高橋"システム構造の同定"2002年日本統計学会で発表。
二ツ矢"故障したコンポーネント情報によるコヒーレントシステムの推測"2003年日本統計学会で発
表。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

平野 勝臣

統計数理研究所