平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−82

専門分類

7

研究課題名

長寿因子抽出の世代間調査とその解析

フリガナ

代表者氏名

サカタ トシイエ

坂田 利家

ローマ字

所属機関

大分医科大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

10 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年日本人の平均寿命が飛躍的に延びてきている。なにがこの長寿をもたらしたのか、大分県大分郡緒方町における世代間調査を通じて、その長寿因子を抽出する事を目的とする。


平成8年度は、前年度作成済みの緒方町長寿スタディー(OLS)計画書に従い、大分県直入郡荻町で、40歳以上の住民約300人に対して96項目にわたる聞き取り調査を実施した。同時に町が実施した基本検診の血液データを併せて、現在解析中である。
これらの対象者において、血清コレステロール、中性脂肪、Body Mass Index(BMI)及び血圧との関連を解析中である。また、体重、血圧も同時に計測しているので、これらの指標と長寿・QOLとの関連を世代間調査と併せて解析していきたいと考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Ito Y,Okeda T,Sato Y,Ito M,Sakata T:Plasminogen inhibitor-l in
non-obese subjects with non-insulin dependent diabetes mellitus.
P.S.E.B.M.1996;211:287-291
1.肥満度と動脈硬化病変の関連について
伊藤健一郎、秋満忠郁、原 政英、金田幸司、犀川哲典、坂田利家
第17回 日本肥満学会(別府、平成8年11月14-15日)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

平成7年度は、前年度作成済みの計画書(OLS)に従い、一部聞き取り調査を開始した。我々が別途行った肥満糖尿病の実態調査によれば、血清コレステロールと中性脂肪はBody Mass Index(BMI)と正比例し、この相関関係は男女に共通していた。また肥満糖尿病では血清コレステロール濃度は比較的肥満度の軽いうちから上昇していた。緒方町での平均年齢50歳の男100人、女136人を解析してみると、BMIが26以上の男性が23%、女性が19%であり、肥満者が少なくなかった。今後の調査の方向として、この体重、脂質、糖代謝、血圧の4つの因子と長寿との相互関連を、聞き取り調査と併せて解析していきたいと考えている。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

井上 年夫

緒方町国保総合病院

桶田 俊光

大分医科大学

織部 安裕

津久見中央病院

小西 貞則

九州大学

駒澤 勉

統計数理研究所

犀川 哲典

大分医科大学

佐藤 靖史

東北大学

野田 健治

緒方町国保総合病院

吉松 博信

大分医科大学