平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−17

専門分類

2

研究課題名

統計データ解析エキスパートシステムの構成法に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ウチナミ セイイチ

打浪 清一

ローマ字

所属機関

九州工業大学

所属部局

情報工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

13 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

専門家で無い人が統計データを解析するに当たり、どの解析手法を使えば良いのか、その解析結果をどのように解釈すれば良いのか分からず、間違った利用をしていることが良くある。そこで、統計解析を行うに際して使いやすい統計解析支援エキスパートシステムの構成法を、ケーススタディと理論面から検討し、効果的なシステム設計法の確立を目指す。


昨年の討論から各自更にシステムの作成・改良を行なった。打浪が、最近VRとかマルチメディア技術が進んでいるので、これを統計解析エキスパートシステムに取り入れると、直観的で分かりやすく使いやすいものができるのではないかと提案した。それに対し、統計解析そのものが大切でインターフェイスはエキスパートシステムとは別のものでないか、VRに可視化という技術が有るが直観的に把握できる形で表示すると分かりやすい等の意見が有った。
東京国際大学の佐藤氏が提案した、導出法を用いた統計データベースの統合法をAA研究所野田容助氏が国際収支関連の統計分類表の統合に実際に利用した結果の報告があった。
一橋大の中野、徳島文理大の山本、小林氏らは、TIMSAC Window版をTCL/TKを用いてUNIX上に移植し、TIMSACが使えるようにした。 Sun OS4.1.3, BSD/3861.1 で動作しており、希望者には試用して貰って意見を聞きたいとの事である。
石巻専修大学の松田、八巻嬢らは、オブジェクト指向分析手法OMTを用いてマーケッティング支援システムの要求分析、システム分析、システム設計を行なった。
島根大の小林氏らは、従来から継続して作成してきた、知識ベースを持つ本格的な統計解析支援システムを更に進展させた。対話的に利用でき、説明機能も持っている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

浅田哲史,小林康幸他(島根大),統計解析エキスパートシステムの実現,
第8回日本計算機統計学会シンポジウム,1994。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

前年度まで、統計解析エキスパートシステムを構築するために、統計に関する知識・機能等について分析、システム分析、設計を行ってきた。その結果必要機能が明らかになり、黒板型のエキスパートシステムが適している事が分かった。それに従い、各自が自分の分野で、試験システムを構築し、その状況を報告し合い、その評価・検討を行ってきた。本年度も更にこの試作版の検討を行うと共に、その改善法、システムの構築法の検討を行う。
統計データベースはその内容が千差万別でその利用法も種々ある。また、ソフトウェアを構築する側と統計データを解析する理論の研究者側、利用者側と多くの側面があり、これら三者が集まり研究するところとして、統数研は最適である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

刈谷 丈治

山口大学

小林 郁典

徳島文理大学

小林 康幸

島根大学

佐藤 英人

東京国際大学

田村 義保

統計数理研究所

得丸 孝行

九州工業大学

中野 純司

統計数理研究所

林 篤裕

大学入試センター

松田 孝子

石巻専修大学

八巻 ユミ

石巻専修大学大学院

山本 由和

徳島文理大学

力宗 幸男

神戸商科大学