平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−107

専門分類

9

研究課題名

住民健康疫学調査における調査・解析法の改善

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

住民健康疫学に関心の深い疫学,生物統計学,数理統計学,情報工学の研究者が個々に行ってきている住民健康疫学調査の事例研究を共同して検討し,実際に即した統計調査法・解析法の改善を図る。特に多数の調査研究成果を総合的に評価するにはメタアナリシスの方法が有用であるが,具体例を通じてメタアナリシスの統計的諸問題を検討する。


本共同研究では日本における砒素・水銀中毒、粉塵暴露、放射線・電磁波被爆などによる住民健康被害の疫学調査に係わってきた疫学者と生物統計学者が共同して研究を行い、近年の理論疫学の発展を考慮した研究により新たな知見の獲得を目指すと共に各専門分野の研究を深めることを狙った。
塵肺症患者の肺癌死リスクについてメタアナリシスを行い重み付きヒストグラム、フンネルプロット等を用いて、その関連を明かに出来、学会誌へ投稿中である.また、剖検輯報における症例対照研究を行う際に問題とされるバイアスについて、総説論文にまとめた.選択バイアスとして議論のあるバークソンバイアスについてその確率構造を明らかにして論文発表を準備中である.
[研究会の場合 開催期間:H8.3/1,2 開催場所:統数研]


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

馬場園・津田・三野・山本,集団を対象とした観察研究におけるバイアス,健康科学,第17巻,1995


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本共同研究者は長年,日本における砒素・水銀中毒,粉塵曝露,放射線被爆などの住民健康疫学調査に取り組んできて有用なデータを集積してきている。近年の理論疫学,統計調査法・解析法の発展を考慮した研究により新たな知見を得ることができる。剖検輯法データベースを利用する際の解析法を検討する。MEDLIN文献データベースの利用により具体的な事例におけるメタアナリシスを実施し,その問題点を検討する。統計数理研究所では従来からの健康影響調査データの統計解析とその関連手法の開発で豊富な実績を持つ。その人的・情報処理資源を有効に使い,統計調査法・解析法の改善を図る。 


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

馬場園 明

九州大学

松浦 正明

広島大学

宮井 正彌

姫路独協大学

柳 貴久男

岡山理科大学

柳本 武美

統計数理研究所