平成13（2001）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	13−共研−2021			専門分類		2
研究課題名	マルコフ連鎖モンテカルロ法のアルゴリズムの開発と応用
フリガナ 代表者氏名	イバ ユキト 伊庭 幸人			ローマ字		Iba Yukito
所属機関	統計数理研究所
所属部局	予測制御研究系
職　　名	助教授
所在地
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	4　人

研究目的と成果（経過）の概要

・拡張アンサンブル法についての英文の総合報告を出版した。
いままでの共同研究を通じて養われた拡張アンサンブルMCMCについての考えを
英文のサーベイ論文の形で発表した。
・力学系やセルオートマトンの経路の集合のサンプリングに拡張アンサンブル法の適用を試みた。
セル・オートマトンの周期解の個数の推定やカオス力学系の「熱力学形式」から導かれる量の計算
を時間的経路全体からなるアンサンブルのサンプリングを通じて行うことを試み,その目的のため
に多変数マルチカノニカル法やパラレル・テンパリング法が利用できることを示した。また,新し
い種類の　Population Monte Carlo　の導入とそれによる同様の計算も試みた。
・モンテカルロ法について,最適化との関連を含めて,最適化の国際会議で発表した。
上記の結果の一部と過去の共同研究の成果である格子タンパク質への新しい拡張アンサンブ
ル法の応用について,最適化に関する国際会議　NTOC2001　で発表した。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

論文(総合報告)
Yukito Iba
Extended Ensemble Monte Carlo
Int.J.Mod.Phys.C12(2001)pp.623-656
講演
・　第69回行動計量シンポジウム「実践的ベイジアンアプローチ」(東京・7月)
「MCMC法の加速の方法」伊庭幸人
・　New Trends in Optimization and Computational Algorithms(NTOC2001)(京都・12月)
「Extended Ensemble Monte Carlo and Related Methods」伊庭幸人

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
菊池 誠	大阪大学
千見寺 浄慈	大阪大学大学院
時田 恵一郎	大阪大学