平成302018)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

30−共研−1028

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

銀行勘定系データに対する機械学習的アプローチを用いたリスク管理

フリガナ

代表者氏名

ヤマシタ サトシ

山下 智志

ローマ字

Yamashita Satoshi

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

これまで銀行の企業に対する融資のリスク評価(信用リスク)は、主に企業の財務データを元に2項ロジットモデルなどの統計モデルによって評価されてきた。一方、金融機関が有する代表的なビッグデータである預金口座の情報(入出金情報)については、金融ビジネスでの有用性が認識されているものの、実際に活用する事例は一部にとどまっている。
銀行のリスク管理能力や金融機能の向上を目的に、こうした入出金情報を含めたデータの金融への活用可能性について、金融機関や学術機関などと共同で研究を行う。
またモデリングの方法としては統計モデルの他、ランダムフォレストなどの機械学習的アプローチの有用性も検討する。 本件の参加組織は、統数研、武蔵野大学、日本銀行、りそな銀行、CRD協会である。研究推進にあたり、必須となる預金口座情報はりそな銀行が提供する。
研究参加者は定期的に、統数研、日本銀行、りそな銀行に集まり、研究方針の確認、計算等の研究推進、コンプライアンス上のチェック、アウトリーチ活動を行う。
なお、個人情報保護法の観点から個人情報の使った分析を行う場合、データ提供者のりそな銀行において計算を行うこととする

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

日本銀行ワーキングペーパーシリーズNo.19-J-4 2019 年 6 月「入出金情報を用いた信用リスク評価:機械学習による実証分析」三浦翔ほか2名
第51回(2019年度夏季)ジャフィー大会、「入出金情報を用いた信用リスク評価:機械学習による実証分析」三浦翔ほか2名 2019年8月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

AIを活用した金融の高度化に関するワークショップ(第1回)2018年9月14日 180名
AIを活用した金融の高度化に関するワークショップ(第2回)2018年12月13日 130名
AIを活用した金融の高度化に関するワークショップ(第3回)2019年2月15日 130名
AIを活用した金融の高度化に関するワークショップ(第4回)2019年4月22日 120名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

荒川 研一

りそな銀行

高橋 淳一

統計数理研究所

三浦 翔

日本銀行

山中 卓

武蔵野大学