平成202008)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

20−共研−2062

分野分類

統計数理研究所内分野分類

i

主要研究分野分類

6

研究課題名

日本と諸外国における統計リテラシー教育の実態調査とその活用

フリガナ

代表者氏名

タケウチ アキノブ

竹内 光悦

ローマ字

Takeuchi Akinobu

所属機関

実践女子大学

所属部局

人間社会学部人間社会学科

職  名

准教授

配分経費

研究費

50千円

旅 費

50千円

研究参加者数

5 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

2008 年 2 月に小学校,中学校の学習指導要領の改訂案が文部科学省から発表され,統計教育に
関する項目が追加された.これらは従来,日本で導入されていた数理的な内容の単純復活ではなく,
統計データに基づく課題解決を考えることを意識したものであった.そのためこれらの新学習指導
要領に合わせた教材・教授法の開発が急務である.
このような状況をうけ,日本のみならず統計教育の先進国である欧米やアジアの各国など関連の
学問である統計学の履修内容を踏まえ,本申請研究グループや日本統計学会をはじめとする関連学
会で,日本内外の統計教育に関するカリキュラムや教育ガイドラインを調べ,統計教育の現状と今
後の展開を議論してきた.
本研究では,これまでの研究を発展させ,国内外の教科書やシラバス等を調査し,統計リテラシー
教育の実態を調べ,その結果を踏まえた今後の統計教育のコアカリキュラムや教育コンテンツの利
活用を検討することを目的とした.
本年度では,日本における統計リテラシー教育に関する教科書分析の結果を比較の基準にし,国内
外の小・中・高等教育における統計に関する実態調査,また新学習指導要領の内容分析,また統計
グラフ教育研究についても同様に検証した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

[1] 竹内光悦(2009)新学習指導要領を踏まえた社会系大学学部での統計基礎教育,2009 年度数
学教育学会春季年会発表論文集,66-68.
[2] 竹内光悦(2008)日米における初等中等統計教育教材の比較,2008 年度数学教育学会秋季例
会発表論文集,112-114.
[3] 竹内光悦・石岡恒憲・渡辺美智子・林文・竹村彰道(2008) 大学における統計関連科目調査の
概要について,2008 年度統計関連学会連合大会講演報告集,125.
[4] 竹内光悦・石岡恒憲・渡辺美智子・林文・竹村彰道(2008)大学における統計教育の現状と課
題?大学における統計教育・研究実態調査の集計結果を踏まえて?,日本行動計量学会第 36 回大
会発表論文抄録集,201-202.
[5] 中西寛子・深澤弘美・山本義郎・竹内光悦・大森拓哉(2008)統計教育における統計グラフ教
育の現状,日本行動計量学会第 36 回大会発表論文抄録集,205-206.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究グループのみでの研究会は実施していないが,本研究内容は,日本統計学会統計教育委員
会や数学教育学会 学会特別 SG 等で研究報告・紹介を行った.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

川崎 能典

統計数理研究所

中西 寛子

成蹊大学

橋本 紀子

関西大学

深澤 弘美

東京医療保健大学