平成132001)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

13−共研−1020

専門分類

7

研究課題名

高精度行動応答解析

フリガナ

代表者氏名

ハナイ カズミツ

花井 一光

ローマ字

Hanai Kazumitsu

所属機関

京都府立医科大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

無脊椎動物ヒドラは還元型グルタチオンで一連の摂食行動応答を示す。これら一連の行動応答のうち,触
手球形成応答は極微量の生理活性ペプチドの存在下で行動応答の様子が微妙に変化する。この変化を利用す
ると、生理活性ペプチドに対する高感度バイオアッセイ法が構築できるが、そのときの応答の判定をコンピ
ュータによる時系列解析で自動化する。
 こ応答をビデオカメラで写して,その画像をコンピュータに取り込み,各時刻での画像特徴量を算出し,
得られた画像特徴量を時系列解析に供する。今回の解析では、コントロール応答(C応答)、生理活性ペプ
チド存在下での応答(E応答)を全部解析して得られた平均自己共分散関数から、 Yule-Waker 法でAICが
最低になるようにARモデルを決定した。このときに、C応答、E応答別々に解析した場合と、区別せずに
解析した場合とのAICを調べてみると、別々に解析する方がより小さなAICのARモデルが得られること
がわかり、これらの応答は区別できるとすることは合理的であるという結果が得られた。
 しかし、一方では、この解析では個々の実験データをC応答とE応答に分割しているだけであるが、こ
の方法を実際に応用するにはこれでは不十分であり(膨大なデータが必要であり、現実的な意味をなくして
しまう)、今後さらに解析法を工夫する必要があることも明らかになった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

花井一光・塚田章・佐々木和男:画像解析による動物行動の解析 比較生理生化学 Vol.18(2):108-
112,2001
花井一光、竹山幸治、塚田章、佐々木和男:ヒドラのグルタチオン科学受容行動応答のコンピュータ
解析。日本味と匂学会誌 Vol.8(3):551-554,2001
塚田章、相川治毅、佐々木和男、花井一光:ヒドラ画像に対する2値化しきい値選定法。日本電子情
報通信学会論文誌 J83-D-?,1841-1845,2000

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所