平成27(2015)年度 共同利用登録実施報告書
| 課題番号 | 27−共研−10 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | b | ||
| 主要研究分野分類 | 1 | |||||
| 研究課題名 | 並列計算による高次元連立確率微分方程式の数値シミュレーションの高速化 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | サトウ アキヒロ 佐藤 彰洋 | ローマ字 | Sato Aki-hiro | |||
| 所属機関 | 京都大学 | |||||
| 所属部局 | 大学院情報学研究科 | |||||
| 職 名 | 助教 | |||||
| 研究目的と成果の概要 | 
| 並列計算により高次元連立確率微分方程式の数値シミュレーションを高速化する方法について、理論的な見地から検討を行うとともに、並列計算コードの開発に向けた基礎設計を行った。高次元確率微分方程式を並列計算により高速化する方法として、複数のパスを独立並列に計算し、アンサンブル平均やアンサンブルの意味での確率分布を計算する方法が有効な並列化方法であるとの結論に達した。一方で、独立並列な各コアで生成される疑似乱数系列は一般的に異なる初期値から開始する疑似乱数系列としてしか、異なる系列を発生することができないため、異なるコア間で計算される疑似乱数系列の独立性については一般的に成立していない可能性があることが判明した。そのため、どのようにすればコア間で相互作用を有することなく、独立性を仮定することができる乱数系列を発生させることが可能となるかについて、未だ熟慮すべき問題があることが発見できた。 |