平成162004)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

16−共研−6

専門分類

7

研究課題名

Beyond Analysis of Variance

フリガナ

代表者氏名

ヒロツ チヒロ

広津 千尋

ローマ字

Hirotsu Chihiro

所属機関

明星大学

所属部局

理工学部理工学研究科

職  名

教授

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研究目的と成果の概要

Beyond Analysis of Variance とは分散分析法の拡張を意味しているが,特に単調回帰問題の様々な拡張を研究している.応用としてはよく知られた化学,臨床試験分野における用量・反応曲線解析や,経済のインプット・アウトプット解析が考えられる.通常よく用いられるのはパラメトリックな接近法であるが,モデルを特定することは一般に難しい.一方,用量・反応曲線の形状に自然な無理のない仮定として,単に単調性,凸性,S字性などを仮定したノンパラメトリックな接近法は大変頑健であり,応用範囲が広い.そこで本研究では,これらの形状制約の下での統計的推定・検定の方法を研究する.
とくに本年度は, 第2相臨床試験を対象として用量・反応パターンの推定に焦点を当てた研究を行った.すなわち,第2相臨床試験では用量・反応単調仮説の有意性検証に引き続き,臨床推奨用量の推測が目的となる.従来,max acc. t 法の検出力特性が優れていることは報告されているが,パターン推定における性能比較は十分行われていない.本年度,max acc. t 法がパターン推定においても優れた特性を持つことを確認し,引き続き他法との比較研究に進んでいる.