昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−36

専門分類

5

研究課題名

発電所連接水系の最適運用

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

13 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

河川の上流域から下流域にかけて数カ所に散在する発電所ダムを組織的に制御するための統計的手法の開発を通じて統計的大規模システムの取り扱いに関する研究を展開する。


三つの研究グループに分かれて研究を行い,毎月1回の割合で定期的に統計数理研究所で研究会を開き研究討論を行った。三つの研究グループのうち第1のグループは梅雨期や台風期の高水位期の15分単位の夜明ダム制御方式を研究した。第2のグループはそれに必要な高水位期の15分単位のダム流入量予測モデルを流量,雨量データをもとに同定する問題と取り組んだ。
第3のグループは低水位期の各水位観測地点及びダムの残流量の計算法に関する研究を行った。第1と第2の研究グループの研究成果の一部は昭和63年10月,モロッコのラバトで開かれた第4回システム解析の水資源管理への応用に関するIFAC,IFIP,IFORS,ユネスコ共催の国際会議に出席し共著の論文2件を発表した。第3のグループも遅れて非常に興味ある数値結果を出し,これは今後関連学会で逐次発表していく。
今後この研究成果をどう具体化していくかは企業の研究者にまかせることにし,基礎的な研究は今年度で終了することにした。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1)連接水系におけるダム貯留量の推定と制御
第20回確率システムシンポジウム
2)連接水素におけるダム水位の推定と制御
第31回自動制御連合講演会
3)Nonliner prediction of the waterflow in an interconnected multi−reservoir power system.
第4回システム解析の水質源管理への応用に関する国際会議
4)Kalman filtering and control of water level in an inter−connected multi−reservoir power system.
第4回システム解析の水質源管理への応用に関する国際会議


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

数カ所に散在し,お互いに関連するダムの全体を大規模システムとしてとらえ,その解析を行う。62年度の研究によって水系の運転を最適化するための基礎的な統計モデルが導かれた。
本年度はこれらを用いてシステム全体の効率的な運転に関して派生する問題を解決し最終的実用化をはかる。このため,統計数理研究所の研究者と大阪大学の研究者,九州電気製造株式会社の研究者が毎月1回研究会合を開き協力しつつ研究を進める。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

赤池 弘次

統計数理研究所

荒畑 恵美子

統計数理研究所

石黒 真木夫

統計数理研究所

浦山 勝弘

九州電機製造K.K.

北川 源四郎

統計数理研究所

関 隆一

九州電機製造K.K.

田辺 國士

統計数理研究所

田村 坦之

大阪大学

田村 義保

統計数理研究所

土谷 隆

統計数理研究所

中村 秀雄

日本ベーレー株式会社

宮里 義彦

統計数理研究所