平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−2

専門分類

1

研究課題名

重回帰分析支援システムにおける知識の表現と利用に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ナカノ ジュンジ

中野 純司

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計計算開発センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

重回帰分析における数学モデルに関する知識には、数式上の処理に関する知識と、手法を適用するにあたって必要なある程度経験的な知識とがある。本研究ではこれらを知的統計解析パッケージとして統合して扱う際にどのように表現し、またそれを利用するときにどうすればよいかを、実際のデータを解析できる具体的なシステムとして実現しながら検討することを目的とする。


重回帰分析における数学モデルに関する知識には、数式上の処理に関する知識と、手法を適用するにあたって必要なある程度経験的な知識とがある。本研究ではこれらを知的統計解析パッケージとして統合して扱う際にどのように表現し、またそれを利用するときにどうすればよいかを、実際のデータを解析できる具体的なシステムとして実現しながら検討することを目的としたものである。
ところで、研究代表者の所属が変わることにより、計算機環境が変化した。そこで、本年度はすでに作成されている重回帰分析支援システムを研究代表者の利用可能なシステムに移植することが必要になった。計算機はIBM PC/AT互換機であり、OSとしては386BSDを利用した。また、Prologとしてこれまで利用してきたSICStus Prologの他に、オランダで開発されたSWI Prologも利用できることにした。これらによって、我々のプログラムを自由に配布できるような状況がととのったことになる(ただし、まだ一般に配布できる完成度ではないので、あくまで環境がととのったという段階である)。
さらに、グラフィック機能の実現のために、これまではXlibによってプログラムしていたのであるが、本年度よりフリーウエアであるgnuplotを使うことにした。これにより、いろいろな出力形式を自由に使うことができるようになった。
このように、プログラミング的な作業に時間をかけたので、当初の目的である新しい知識表現の方法を実現するまでにはいたらなかった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

小林,山本,中野,RASSにおけるプログラミング機能について,第6回日本計算機統計学会シンポジウム,
1992年10月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

過去3年間の共同研究により、ある程度役に立つ重回帰分析支援システムの第1版が完成した。すなわち、統計知識表現にオブジェクト指向パラダイムを利用し、推論部のプログラムはProlog言語で、統計計算部はC言語で作成し、グラフィックにはXウィンドウを用いたシステムがSun, Apollo, NEWSの各ワークステーションで稼働している。
本年度は新しい知識を容易に追加できるような機能を含めることを考えながら、知識表現の見直しを行いたい。共同研究参加者は異なった計算機を利用しているので、それらをまとめるために統計数理研究所の優れた計算機環境が必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小林 郁典

徳島文理大学

田村 義保

統計数理研究所

山本 由和

徳島文理大学