平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−53

専門分類

7

研究課題名

妊婦の貧血食習慣調査

フリガナ

代表者氏名

トヨセ エミコ

豊瀬 恵美子

ローマ字

所属機関

帝京短期大学

所属部局

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

栄養指導を行う場合,指導対象者から情報を収集処理して問題点を発見し,適切な指導をしなければならない。そこで女性にみられる食事性貧血についての食習慣を調査し,その情報により貧血者の食習慣を知り,今後の栄養指導の資料とするために妊婦の食習慣調査で検討することとした。


子育ての第1歩である妊婦と食生活の重要性は万人の認めるところである。栄養素ではCa・Feの摂取法について特に工夫しなければならない。食習慣は社会環境、食に対する価値観の違いなどで変わるといわれるが、同じような食環境では正常妊婦と貧血妊婦の食べ方(食習慣)に違いがあるかを較べてみた。
結果Hb値による正常者群と軽症貧血者群の嗜好度判別分析の結果、正常者群の判別平均値-2.201、軽症貧血者群のそれは-3.263であった。軽症貧血者群で平均値より小さい関数値者28名の嗜好度と正常者群の平均値をt検定したところ、洋菓子、和菓子、レバー、ひじき炒め煮、豆腐料理に有意差が見られた。正常者のはレバーを好むが洋菓子、和菓子、ひじき炒め煮、豆腐料理は好まないといえる。同様に正常群で判別関数が平均値以上の者78名の嗜好度平均値と軽症群(貧血)の判別関数の小さい人28名の嗜好度平均値の平均値の検定ではいずれも有意差が認められた。
これらのことから、正常者群はレバーは好むが、それ以外のもの、即ち洋菓子、和菓子、ひじき炒め煮豆腐料理の好みは軽症貧血者群の方が高いといえる。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

豊瀬恵美子 妊婦の食嗜好と食物摂取との関連
日本栄養改善学会,1991.11.2

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

前年度(平成2年度)に作成した『貧血者食習慣調査』票を3病院の母親学級に出席した妊婦に配布し,その場で記入してもらい回収した。(進行中)
これを統計処理して,栄養指導の資料とするには田村先生の御指導を仰がなければなりません。現在.調査は進行中であり,次年度より集計解析する予定である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所