平成22(2010)年度 共同利用登録実施報告書
| 課題番号 | 22−共研−2 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | f | ||
| 主要研究分野分類 | 2 | |||||
| 研究課題名 | 有理関数誤差項を持つGARCHモデルの研究 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | タカイシ テツヤ 高石 哲弥 | ローマ字 | TAKAISHI TETSUYA | |||
| 所属機関 | 広島経済大学 | |||||
| 所属部局 | 経済学部教養教育 | |||||
| 職 名 | 教授 | |||||
| 研究目的と成果の概要 | 
| GARCHモデルは金融時系列を解析するために考案されたモデルである。初期のGARCHモデルでは、ガウス分布の誤差項が利用されていたが、より現実の金融系列にフィットさせるため、分布の裾野が厚いスチューデント分布が誤差項に利用されるようになってきている。しかし、どのような誤差項を利用すれば一番よいのかはあらかじめわかっていない。本研究では有理関数を利用して構築した裾野の厚い分布をGARCHモデルの誤差項に利用する。そして、その誤差項を用いたモデルの推定方法を研究した。推定には、適応型提案分布を用いたMetropolis-Hasting法によるベイズ推定を利用した。この推定方法はGARCHモデルに対して有効であることがわかっているが、有理関数誤差項を利用したGARCHモデルに対しても有効であるかどうかを実際に推定によって調べ、有効であることがわかった。 |