平成192007)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

19−共研−2041

分野分類

統計数理研究所内分野分類

f

主要研究分野分類

2

研究課題名

統計科学における第3世代e-Learningの展開とコンテンツ開発

フリガナ

代表者氏名

カネフジ コウジ

金藤 浩司

ローマ字

Koji Kanefuji

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

130千円

研究参加者数

5 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 インターネットを利用した教育(e-Learning)は高等教育に大きな影響を与え,伝統的な高等教育の手段自体を変えつつある.北米やオーストラリアにおいてはその教育情報基盤としてコースマネージメントシステム(CMS)の導入が教育現場において急速に進んでいる.現在の日本の高等教育機関においても,その導入は時代の流れとして実施されている.ただ,多くの場合,授業をビデオに録画しそれをオンデマンドで配信するまたは授業教材を配置する場合が多い.また,鳥瞰すると個々の内容およびコースコンテンツに関しては,非常にその格差が大学間及び分野間において大きい現状がある.特に,自然科学系の分野に於いては,国内外を問わずコンテンツの整備において遅れている状況がある.

 本研究では,これまで統計数理研究所が行ってきた従来型の公開講座の様な伝統的統計科学の学習方法とは異なる双方向遠隔学習の場の提供に関する基礎的研究の重要性に着目し,オンラインでの統計科学に関する学習情報の提供に関する問題点を,実際にシステムを運用して検討する.ネットワークを利用した双方向の学習システムが本質的に,役立つか否かは,コンテンツの内容と学習者の学習到達度を適切に評価し,その進展状況に適切な助言を与え学習者を導く体制も非常に重要である.本研究では,統計科学の学習においては,統計理論,データの収集方法,データ解析パッケージの利用方法の学習と云った3つの観点から学習出来るコンテンツの開発は重要だと考え,統計科学に適合したコンテンツの開発を行い,ここで得られたノウハウを蓄積する事を目的とする.

本研究を推進することによって,統計科学の講義を受講する受講生の多様性が拡大し,統計科学によって生み出された研究成果の社会還元が果たされる.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1. K. Kanefuji, Y. Kawasaki, S. Sato, T. Sumiya, and Y. Ochi (2008) Statistical Courseware with Synchronized Web-based Statistical Analysis System, The 7th Annual Hawaii International Conference on Statistics, Mathematics and Related Fields Proceedings, Honolulu, USA, 84-87.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

越智 義道

大分大学

川崎 能典

統計数理研究所

佐藤 整尚

統計数理研究所

隅谷 孝洋

広島大学