平成302018)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

30−共研−2069

分野分類

統計数理研究所内分野分類

h

主要研究分野分類

4

研究課題名

データ科学的方法による銀河進化研究の新展開

フリガナ

代表者氏名

タケウチ ツトム

竹内 努

ローマ字

Takeuchi Tsutomu

所属機関

名古屋大学

所属部局

大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

30千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

現在特に力を入れて取り組んでいるのは、スパースモデリングを用いた電波干渉計データの超解像を用い、銀河中心に存在するブラックホールに降着する物質が形作る「分子ガストーラス」の直接撮像である。トーラスの形を特定できれば、長年にわたる未解決問題である活動銀河中心核(AGN)の統一モデルの直接検証が可能になる。そして、ブラックホールへの物質流入機構が明らかになり、銀河-ブラックホール共進化という銀河進化の最大難問の解明の糸口となる。
電波干渉計データにスパースモデリングを適用する際に解決すべき問題は、天体信号の較正(calibration)である。どこまで正確な較正ができるかによって、結果の信頼性が大きく左右される。2018年度はこれを自己較正(self-calibration)という方法を用いて改善することに成功した。また専用計算機を準備したので、いよいよスパースモデリングを実装する環境構築に入る。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

競争が激しい分野のため、現時点では途中経過は全てconfidencialとしている。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本年度は開催せず。2019年度に統計数理研究所にて「第3回天文学におけるデータ科学的方法」の開催を準備している。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

池田 思朗

統計数理研究所