平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−36

専門分類

4

研究課題名

経時的多次元情報の解析法の研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

様々な分野で経時的な多次元データが蓄積されているが、その解析法はまだ十分には整えられていない。本研究の目的は、時間的に変化する多次元情報の分析手法の開発とその応用である。


今年度は以下のような研究を行った。
1.長期検診データの分析 10年間にわたるコホートの検診データに付随したアンケート形式の調査から生活のパターンと各種疾病の関連を見いだすことを目標にデータの検討をした。実際のデータは、統計数理研究所の計算機で許可されている範囲のメモリでは格納できない膨大なもので、能率よく解析するためには、データの編集をする必要があるため、先ず、データの編集を行った。
次に、長期の時系列を用いる際、問題になるのは、年度によって調査項目が変わったり、選択肢が変わることがあることで、今年度はこのような項目の整合性を図り実際の解析に有効な加工データの整備を行った。
また、このデータをもとに、生活パターンの時代変化について解析した。この結果をもとに、今後各種疾病と生活パターンの関連について検討する。
2.複数発がんの時系列解析 複数発がんのデータから、各種がんの発がん年齢と再発年齢、あるいは多重性などについて分析した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

山口和範「共分散構造分析における推定法の効率比較」日本行動計量学会、1993.8
山口和範「局所独立の仮定を外した潜在クラス分析」日本統計学会、1993.7

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

馬場、山口は多次元の経時的データの分析手法の開発に共通の関心を持ち、共同で健康診断のデータの解析を行っている。馬場は数量化法、順位法等の研究と、調査データの計画、分析に実績があり、山口は多変量解析法の研究および統計ソフトウェアの開発の経験がある。
両者の経験と知識を持ち寄ることにより、研究の進展が期待される。また、多次元の経時的データを扱うために統計数理研究所の大型計算機の利用が不可欠である。今年度は、健康診断データを中心とした分析を行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

山口 和範

立教大学