昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−61

専門分類

8

研究課題名

継続調査データの二次的再分析

フリガナ

代表者氏名

スズキ タツゾウ

鈴木 達三

ローマ字

所属機関

帝京平成大学

所属部局

情報学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

同一の調査システムに基づく継続調査データ(全国調査)は調査法の観点からみても,また,意識,(実態)の経年変化の分析にとっても極めて貴重なものであるが,これまで集積され同一仕様で分析されることはほとんどなかった。これは継続調査されている大量のデータを統一された仕様で同時に分析できるシステムの構築と,継続調査データの集積,維持管理システムの構築により二次的再分析が可能となるのでこれに向けてデータの集積とシステムの構築法を探究する


同一の調査システムに基づく継続調査データ(全国調査)は調査法の観点からみても,また,意識(実態)の経年変化の分析にとっても極めて貴重なものであるが,これまで集積され同一仕様で分析されることは殆んどなかった。
これは継続されている調査データを集積して維持管理するシステムの構築の問題,これらの集積データを同一仕様のもとに再分析をする二次的再分析システム構築の問題等の面がこれまで十分でなかったことと,コンピュータの能力の問題もあり,個別の調査データの分析をつなぎ合わせた時系列的分析で間に合わせていたためでもある。しかし,コンピュータの性能の向上により継続調査されている大量の調査データを統一された仕様で分析するための共通ファイルの作成も可能になりつつあるので,継続調査データの所在,データ仕様のあり方,等基礎的なところから検討を進めるとともに二次的再分析のあり方についても検討を進めることにした。
60年度は内閣広報室が昭和33年から毎年実施している「国民生活に関する世論調査」について,調査データの所在,そのデータ仕様のあり方等について確認作業をおこない,データ集積化のあり方を検討し,二次的再分析に関する予備的作業をおこなった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

継続調査データとしては統計数理研究所の国民性調査およびマス・コミの効果に関する調査が手元にあり既にかなり集積化が進んでいる。またNHKの生活時間調査も実態に関する継続調査として長期にわたる貴重なデータでありその集積化と再分析がまたれている。この他内閣広報室の実施している各種世論調査のうち,「社会意識に関する」世論調査は集積化を進めてきたが,「国民生活に関する」世論調査はこれからである。
本年度はこの「国民生活に関する」世論調査のデータの所在,仕様等について確認作業をおこない集積化のための予備的作業を実施する
本研究のような継続調査データの集積化とその再分析の研究はこれまでに多くの実績と研究成果のある統計数理研究所で共同研究するのが最適である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

中西 尚道

文教大学