平成212009)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

21−共研−5005

分野分類

統計数理研究所内分野分類

f

主要研究分野分類

2

研究課題名

物理乱数・擬似乱数の発生法・検定法とその周辺

フリガナ

代表者氏名

タムラ ヨシヤス

田村 義保

ローマ字

Yoshiyasu Tamura

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

21 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

乱数は科学の諸分野で使われており、この19年度、20年度の共同研究、研究会だけでは、最新の発展の全容を扱うことができなかった。また、この共同研究・研究会を通してできた、人的ネットワークを発展させることも重要であると考える。平成21年度にも研究会を開催し、シミュレーションのための乱数の研究者、暗号のための乱数の研究者、乱数をシミュレーションなどに用いている研究者、物理乱数の研究者などが集まり、統計科学における乱数の新た可能性をさぐるとともに、人的ネットワークの構築・発展を目指した。

このために、統計数理研究所 共同研究集会「物理乱数・擬似乱数の発生法・検定法とその周辺」を2010年3月12日(10時から17時)に、統計数理研究所 セミナー室2(D304)で開催した。プログラムは次のとおりであった。
10時から10時30分 椿広計(統計数理研究所)
ISO 乱数規格
10時30分から11時 梅野健(独立行政法人情報通信研究機構 新世代ネットワーク研究センター)
「RanSure(ランシュアー)」による乱数検定とトレーサブルな乱数(時刻)配信の新世代時刻認証への応用について
11時から11時30分 前園涼(北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)
量子モンテカルロ法電子状態計算における疑似乱数性能評価
13時から13時30分 内田淳史(埼玉大学大学院 理工学研究科)
半導体レーザカオスを用いた物理乱数発生
13時30分から14時 福島章雄(独立行政法人 産業技術総合研究所)
スピンダイス−スピン注入磁化反転を利用した新しい物理乱数発生器
14時から14時30分 小野寺徹(株式会社東芝 電力システム社)
半導体を用いた物理乱数発生装置
14時30分から15時 高岡(東京エレクトロンデバイス)
統数研の新しい物理乱数発生装置
15 時30分から16時 宮澤元(南山大学 情報理工学部)
並列計算機での擬似乱数利用
16時から16時30分 谷口礼偉(三重大学 教育学部)
並列計算に適した非再帰型擬似乱数 SSI32(ISMLIB) の紹介
16時30分から17時 斎藤睦夫(広島大学大学院 理学研究科)
新しいMTと並列発生

参加者は28名であり、レジュメを作成し配布した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

平成19年度の研究成果については、共同研究リポートNo.210 「乱数の応用指向特性評価とその周辺」として刊行した。本研究だけでなく、乱数についての研究は、http://random.ism.ac.jp/ で
公開していく予定である。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

有光 敏彦

筑波大学大学院 

内田淳史

埼玉大学大学院

梅野 健

情報通信研究機構

清野 健

日本大学

小柴 健史

埼玉大学大学院

金野 秀敏

国立大学法人筑波大学 

斎藤 睦夫

広島大学

菅原 文彦

東京エレクトロンデバイス株式会社

高岡 芳弘

東京エレクトロンデバイス株式会社

高嶋 恵三

岡山理科大学

竹田 裕一

神奈川工科大学

田中 美栄子

鳥取大学

手塚 集

九州大学大学院

福島 章雄

産業技術総合研究所

伏見 正則

南山大学

戸次 直明

日本大学

前園 涼

北陸先端科学技術大学院大学

松本 眞

広島大学大学院

宮澤 元

南山大学

谷口 礼偉

三重大学