平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2034

専門分類

7

研究課題名

不正咬合患者に見られる時系列生体情報の統計数理学的検討

フリガナ

代表者氏名

ソウマ クニミチ

相馬 邦道

ローマ字

Soma, Kunimichi

所属機関

東京医科歯科大学

所属部局

大学院医歯学総合研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究は、昭和62年度より東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第一講座所蔵の正常咬合者および不正咬合者
のデータを基に、咬合の成因に対する機能的因子の関与について、主に、多変量解析を用いて検討することに
より進められてきたもので、一連の成果をあげてきている。
 本年度は、咀嚼運動に伴う頭部運動の解析を、特に、性状の異なる数種の被験食品を使用して行った。
すなわち、まず、機能運動としての咀嚼時と、非機能運動としてのタッピングおよび術者指示の開閉口時にお
ける下顎運動と頭部運動を、モーションキャプチャーシステムを応用して同時計測することにより、時系列デ
ータとして採得した。これを基に、1咀嚼サイクルにおける下顎運動と頭部運動の、運動開始時間のずれを算
出した。機能運動時と非機能運動時の時間的ずれについて Wilcoxon の符号付順位和相関検定をおこなった結
果、機能時と非機能時において、下顎運動と頭部運動の運動開始時間のずれに有意差が認められ、両者の運動
の協調性は異なった様相を呈することが示された。つぎに、性状の異なる食品を咀嚼時の頭部運動の垂直的速
度を算出したところ、特に、食品の硬さとの間に直線関係が認められた。これらのことより、機能運動として
の咀嚼運動時には、頭部は何らかの機能的意義に対して、合目的的に運動している可能性が示唆された。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
1.松原 望,雨宮 賢,久野昌隆,石田哲也,水口俊介,相馬邦道
下顎運動に伴う頭部運動の解析?下顎および頭部運動周期の関連性について?
日本顎口腔機能学会第22会学術大学,2000年7月8日,札幌。
2.松原 望,雨宮 賢,久野昌隆,相馬邦道,水口俊介
咀嚼終末期における頭部運動の解析?食品の性状との関連性について?
日本顎口腔機能学会第24会学術大学,2001年4月21日,神奈川。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石田 哲也

東京医科歯科大学

杉浦 成昭

日本女子大学

杉山 高一

中央大学

馬場 康維

統計数理研究所

藤田 幸弘

東京医科歯科大学

松原 望

東京医科歯科大学大学院