平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−57

専門分類

7

研究課題名

生物分類への統計的アプローチ

フリガナ

代表者氏名

オノヤマ ケイイチ

小野山 敬一

ローマ字

所属機関

帯広畜産大学

所属部局

畜産学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

5年度共同研究の実施のなかで、異分野間での情報交換などにより、生物分類における諸問題への統計数理の応用可能性が開かれ、一定の成果が得られた。これを踏まえて、概念とその定式化に対する統計数理的考察をもとに、生物相の地域間類似性を中心課題として生物分類における基本的問題の研究をさらに発展させることを目的とする。


昨年にひきつづき、生物分類の様々な立場(数量分類、進化分類、分岐分類など)における概念と手法に対して、基本的問題の検討を進めるとともに総合的な整理を進めた。
1.「みにくいアヒルの子の定理」を検討対象として類似性という分類における基本的問題を考察した。
2.オーストラリアに分布するキバハリアリについて作成した計測値と形質のデータベースをもとに混合分布モデルによる分類を行ない、これまでの分類結果と比較し考察した。
3.生物相の地域間類似性などで使われる様々な類似度について探索し、生物学的および統計数理的な意味と指数間の関係を調べた。
4.分岐分類における形質コーディングにおける問題点が明らかになった。
これらの成果と前年度の成果の一部をまとめて統計数理研究所共同研究リポート67として出版した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所共同研究リポート67「生物分類への統計的アプローチ」,
統計数理研究所,1995年3月。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

これまで提案されている様々な類似度指数について、その生物学的および統計数理的な意味と指数間の基本的関係を分析するとともに、データベース化されているある生物分類群の地域的種組成(生物相)を例としてとりあげ、様々な類似度指数によって地域間の類似性を計算し、その結果の比較と解析を統計的データ解析的見地から行なう。また、各種の個体数の相対的出現頻度を含んだ地域群集の類似度を、生物の系統的関係と生態的地位に着目して統計的分析を適用する。関連研究者が討議する場の提供、統計数理の専門家との協同、コンピュータや図書など情報資源の利用が本研究に必須とされる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大隅 昇

統計数理研究所

寺山 守

東京大学

三中 信宏

農業環境技術研究所