平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−53

専門分類

6

研究課題名

群発地震の時空間的発生様式の検討

フリガナ

代表者氏名

オガタ ヨシヒコ

尾形 良彦

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

群発地震の発生様式の内、時系列的特徴は最近の研究で次第に明らかにされつつあるが、群発地震の中には、空間的にも複雑で特徴的な経過をたどり、時系列的取扱だけでは不十分なものも数多くある。地震の時空間データの特徴を表す物理的モデル構築のため、統計モデル開発をいくつかの群発地震に対して行なう。


群発地震の時間的発生様式は、外力とEpidemic Type Aftershock Sequence(ETAS)の効果の重ね合わせで良く表現できる。本研究ではこれに地震の空間的位置まで考慮した物理的にも納得できる点過程モデルの構築をめざして、比較的単純な震源位置を考慮したモデルとして、距離の二乗に反比例する空間的ETAS効果を考えたモデルと、距離で指数的に減衰する空間的ETASモデル等を検討したが、群発地震の場合は外力も空間的に複雑に変化する場合もあり、地殻変動等の独立な情報を加味したモデルを検討する必要性があることが判明した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

地震のデータを時間だけでなく空間的位置まで含めて点過程解析することは、多変量解析になり、大型の計算機で高速な計算をするばかりでなく、計算やモデルの設定に工夫が必要である。
そこで、まず統数研で開発された時系列モデルであるETASモデルに、比較的単純な空間的要素を加えたモデルを群発地震のデータにあてはめて、計算know−howの蓄積や空間モデルのタイプを探る。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

松浦 律子

地震予知総合研究振興会