平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−101

専門分類

9

研究課題名

自然環境についての標本調査法の研究

フリガナ

代表者氏名

タガ ヤスシ

多賀 保志

ローマ字

所属機関

(財)日本鯨類研究所

所属部局

職  名

研究主幹

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

11 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

ランドサットなどによる隔測データを利用し,地表における実測データとあわせて,合理的な自然環境のサーベイランス・システムの確立を目指し,統計的な理論と方法の研究を行う。また東京湾におけるいくつかの大規模開発の環境への影響評価にそなえ,過去数年間にわたる東京湾の水質の実測データを収集してデータ・ベースを作成し,空間的および時間的な水質の変動様相を分析する。


ランドサットなどによる隔測データを利用し,地表における実測データとあわせて,合理的な自然環境(とくに東京湾水域を例として)のサーベイランス・システムの確立を目指し,下記のような研究分担をを定めて,研究を行った。
1.隔測データと実測データの相関分析を行い,東京湾全域の水質パターンの予測(補間)法を研究した。今回はとくに,実測に伴う誤差(異常値および予定された観測点よりの位置のズレなど)を考慮して,隔測データの空間的移動平均をとるときの格子の大きさをどの位にすべきかについて重点的に研究した(水尾・雫石・多賀)
2.東京湾水域の隔測データについて,各地点の特性に応じてパターン分類を行い,相関分析(上記)による水質パターンの予測(補間)と比較して,どの程度の類似性があるかを検討した(中村・雫石・大隅)
3.過去数年間にわたる東京湾の水質の実測データを収集してデータ・ベースを作成し,空間的および時間的変動の様相を分析した。また本格的に設置した自動観測機器によるデータについても,時系列解析を行った(柏木・曾田・安藤・二宮)
4.エアロゾルの隔測データへの影響度の分析およびその補正法について,画像処理技法を用いて研究した。
5.サーベイランス・システムにおける実測地点の最適配置については,画像処理作業の遅れおよび岸野氏の外国出張により,本年度の研究を保留して,将来継続研究する。
以上は研究概要であるが,詳細な報告書は,「統計数理研究所共同研究リポート」として刊行されるので,それを参照されたい。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所共同研究リポート23号「自然環境についての標本調査法の研究(1−共研−101)」


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

上記の目的を達成するため,下記のように分担を定め研究を行う。
1.隔測データと実測データの相関分析を行い,それより隔測データを用いて東京湾全域の水質を予測・補間する方法の有効性と安定性を検討する(水尾・雫石・多賀)
2.東京湾をいくつかの区域にわけ,それらの区域についての隔測データ特性を調べて,それらのパターン分類を行う(雫石・中村・大隅)
3.過去数年間にわたる東京湾の水質の実測データを収集してデータ・ベースを作成し,空間的および時間的変動の様相を分析する(柏木・二宮・安藤・曾田)
4.エアロゾルの隔測データへの影響の分析と補正法(鶴田・雫石)
5.サーベイランス・システムにおける実測地点の最適配置(岸野・多賀)


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安藤 晴夫

東京都環境科学研究所

大隅 昇

統計数理研究所

柏木 宣久

統計数理研究所

岸野 洋久

東京大学

雫石 雅美

パスコKK

曾田 京三

東京都環境科学研究所

鶴田 治雄

横浜市環境科学研究所

中村 永友

札幌学院大学

二宮 勝幸

横浜市環境科学研究所

水尾 寛己

横浜市環境科学研究所