平成262014)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

26−共研−5002

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

3

研究課題名

生物に見られる時空間パターン:実験系からフィールドまで

フリガナ

代表者氏名

シマタニ ケンイチロウ

島谷 健一郎

ローマ字

Shimatani Kenichiro

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

211千円

研究参加者数

13 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

分子やゲノムなどの実験系科学の世界と、大型動物や森林、草本などのフィールド研究の世界において、木の空間分布と細胞の構造、クローン植物の分布拡大とがん細胞の発達、河川に沿った集団の移動・拡散と血流に乗った物質の移動、森林の衛星画像に見られる縮小や拡大と顕微鏡写真に見られる器官の発生や形成、等々、同じ構造のデータであるにもかかわらずそれぞれ独立に解析手法を開発している事例は顕著に見られる。そこで本研究会では、実験系からフィールドまで共通して見られるデータ構造と統計手法を取り上げ、その統計手法の解説講義とその研究に従事している研究者からの話題提供を行う。

研究集会は以下のように開催された。

「生物に見られる時空間パターンと統計数理:同調・認知・行動」
2015年1月5日(月)?6日(火)
場所::統計数理研究所セミナー室2

1月5日(月)
10:00 受付開始
10:30-11:10 企画者による前座「時空間データはなぜ難しいか」、島谷健一郎(統数研)
10:30-11:10 企画者による前座「時空間データはなぜ難しいか」、島谷健一郎(統数研)
11:10-12:00 中村俊(東京農工大):「感情の脳科学」
10:30-11:10 企画者による前座「時空間データはなぜ難しいか」、島谷健一郎(統数研)
11:10-12:00 中村俊(東京農工大):「感情の脳科学」
13:00-13:50 瓜生耕一郎(理研):「遺伝子発現振動の細胞間同期に細胞移動が与える影響の解析」
14:00-14:50 郡宏(お茶の水大):「同期現象の数理と時差ボケへの応用」
15:00-15:50 小泉逸郎(北海道大):「野外のキタナイデータをモデリングしてオショロコマの繁殖同調を理解する」 (途中に統計手法チュートリアル1: 「approximate Bayesian computationという簡略なパラメータ推定法」(島谷)が入ります)
統計手法チュートリアル2
16:00-16:50 加藤昇吾(統数研): 「角度データのための回帰モデル」

1月6日(火)
9:30-10:30 大北碧(麻布大)「ハトにおけるカテゴリ事例を用いた視覚探索の検討」
10:50-11:50 永澤美保(麻布大)「イヌーヒト間の絆の計測」
13:00-13:50 清水健太郎(University of Zurich,)「自然変動環境下での時系列遺伝子発現データ、ゲノム多型と一斉開花」
統計手法チュートリアル3
14:00-14:50 持橋大地(統数研):「離散データの確率的トピックモデル」
15:00-15:40 狩野源太(東京農工大):「コモン・マーモセットの行動・体表温リズム発達に及ぼす温熱・社会環境の影響」
15:40-17:00 話題提供及び総合討論
歩行者間の相互作用、動物の回避行動、ほか

17:00 閉会

コメンテータ:岸野洋久(東京大)、深谷肇一(統数研)、三村喬生(精神・神経セ)、細将貴(京都大)、塚田祐基(名古屋大)、伊藤浩志(九州大)、ほか

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

特になし。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

荒木 希和子

立命館大学

伊勢 武史

京都大学

伊藤 浩史

九州大学

小田 牧子

防衛医科大学校

木村 暁

国立遺伝学研究所

小泉 逸郎

北海道大学

杉村 薫

京都大学

立木 佑弥

北海道大学

塚田 祐基

名古屋大学

時田 恵一郎

名古屋大学

深谷 肇一

統計数理研究所

向 草世香

長崎大学