平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−83

専門分類

8

研究課題名

生涯学習プログラムの評価に関する統計的研究

フリガナ

代表者氏名

カネフジ フユコ

金藤 ふゆ子

ローマ字

所属機関

常磐大学

所属部局

人間科学部

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究は、我が国の都道府県レベルの生涯学習(社会教育)関連施設、及び大学等高等教育機関の生涯学習センターが提供する生涯学習プログラム評価の実態を解明し、生涯学習プログラムの評価基準を検討することを目的とする。本年度は、昨年度に引き続き、全国の生涯学習関連施設を対象とする調査結果を基に、生涯学習プログラムの評価に関する分析を行い、実践に活用しうる生涯学習プログラムの評価基準を検討する。


本研究は、わが国の生涯学習関連施設、及び大学等高等教育機関の生涯学習センター・大学開放センター等が、社会人一般を対象に提供する学習プログラム編成の評価基準を作成することを目的としている。そのために本年度は、以下のような研究を行った。
1 生涯学習プログラムの評価に関する先行研究の検討
生涯学習プログラム編成、及びその評価に関する国内外の文献・資料を収集。それを基に生涯学習プログラム編成の評価に関する調査を実施するための調査項目や変数の選択・検討を行った。また評価基準を検討・選定した。
2 調査の実施
(1) 1の作業を踏まえ、平成5年度以降、社会人一般を対象とする講座・教室を実施した実績のある全国の大学・短期大学、及び都道府県立生涯学習センターの全数、総計770箇所を対象に「生涯学習プログラム編成とその評価の実態に関する調査」を実施した。( (財) 日本生涯学習総合研究所編『生涯学習情報年鑑』平成5年〜10年版活用)。
(2) 東証一部上場企業全1340社を対象として、「企業による社会人対象の学習プログラムの評価に関する調査」を実施した。
3 データ処理、分析及びモデルの構築
(1) 収集されたデータの分析・検討を行った。
(2) AHP(Analytic Hierarchy Process)を活用し、生涯学習プログラムの評価モデルを構築した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

金藤 ふゆ子, 生涯学習プログラム編成における計画・立案の主体別にみた類型とその規定要因, 日本生涯教育学会年報第19号, pp95-111, 1998


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究は、地域の生涯学習関連施設と大学等高等教育機関の提供する生涯学習プログラムの質的・量的評価を行うための一つのツールの開発を目的とする。昨年度の研究で実施された茨城県内の生涯学習関連施設(計252施設)を対象とする事前調査の分析結果を踏まえ、本年度の研究では全国の生涯学習関連施設を対象とする本調査を実施し、その調査結果を基に生涯学習プログラムの評価基準の検討を数量化理論等の多変量解析の手法を活用しながらさらに進める。本研究は、統計数理研究所の研究者との共同研究によって行われることにより、調査データの分析においては、よりデータの特性や構造を詳細に解明することが可能になる。また、共同研究の実施がより良い評価基準の選定や評価関数の作成に反映されると考えられる。さらに統計数理研究所の高速大型電子計算機が調査データの処理に不可欠である。以上の実施計画により、統計数理研究所との共同研究を申請致します。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

中村 隆

統計数理研究所