昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−25

専門分類

5

研究課題名

係留海洋構造物の運動特性の解析

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

海洋上の係留船舶や海底油田掘削の為の海洋構造物の破損,転覆などの災害を未然に防ぐ為に,それらの海洋構造物の波浪中の運動特性を把握し対策をたてることが求められている。これら海洋中の構造的の運動特性は非線型確率微分方程式モデルでとらえられるが,そのパラメターを個々のケースにあてはめる為には統計的手法を用いてデータから推定する必要がある。その為の具体的手法を開発することが本研究の目的である。


本年度は係留海洋構造物の振動現象を表現する非線型確率微分方程式を離散時間化して得られる非線型時系列モデルをシュミレートする計算プログラムを開発することを主に行い,一部完成した。
また非線型時系列モデルのパラメータを推定し,それを通して非線型確率微分方程式のパラメータを同定する問題にもとり組み,現在その計算プログラムを開発中である。
係留海洋構造物が比較的小規模の場合は波動の動きを白色雑音とみなす近似的方法は不適当で,入力として波の動きをとり入れた入出力システムを考える必要がありその方面の理論モデルの検討も行った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

予測制御部門でこれまで開発してきた局所線型手法を応用することによって上記目的を達成できることが理論的に裏づけられた。従って今後はそれを計算機プログラムの形で実現し各種テストデータを用いて実際に応用することを試みる。この為三井造船昭島研究所の研究グループによって得られた水槽実験データや実船データを用いて我々の方法を応用しテストする予定である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大津 皓平

東京商船大学

織田 博行

三井造船(株)昭島研究所