平成182006)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

18−共研−4009

専門分類

10

研究課題名

統計サマーセミナー

フリガナ

代表者氏名

タケウチ アキノブ

竹内 光悦

ローマ字

Akinobu Takeuchi

所属機関

実践女子大学

所属部局

人間社会学部

職  名

専任講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

50千円

旅 費

1300千円

研究参加者数

67 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計学が適用される分野は多岐にわたり,経済,経営,社会,農学,理学,医学,工学,など多くの学問分野でデータ処理やデータ分析において利用されている.そのため,統計学を学ぶ学生や若手の研究者においても,各自の専門分野だけでの知識の習得はもちろんだが,その周辺やさらに別分野での統計利用を知ることは大変有意義であり,これらは研究者の質を上げるだけではなく,研究者の質が向上することにより統計学の今後の発展にも寄与できるといえよう.
本セミナーの目的は,若手に研究の発表の機会を与え,将来統計学の発展を担う学生・研究者,また実社会で企業人としての統計利用,統計の発展を考えた,若手の研究者の育成にある.特に本セミナーで重要とすることは,単に発表することだけではなく,研究発表・討論を通じた若手同士の交流である.多くの研究者・学生が,何らかの個別科学の学部学科等に所属しながら統計学まわりの研究をしている環境下において,研究早期の段階からいろいろな個別科学での統計の使われ方に触れ,視野を広げることは極めて重要であり,そのひとつの機会を与えるのがこのセミナーである.
実際にセミナーでは非常に多くの成果を得ることができた.まず,この共同研究経費での旅費の補助もあって,60 人もの若手研究者・学生を集めることができた.これにより,視野を広げるにあたり,十分多様な研究紹介が可能となった.また,活発な議論・討論をすることもできた.これにはこのセミナーならではの理由がある.まず,皆の年齢が近いため,遠慮のない質問・討論が行われることがある.
また 5 回のチュートリアルを開催することができ,特に学会講演では難しい研究初期段階での問題点やこれまでの研究過程の紹介,さらにまだ未確定の最新の情報なども講師の方に紹介していただき,最新の研究トピックに触れられ,大変有意義であった.
加えてこのセミナーでは,合宿形式であるため,時間をほとんど気にしなくてよいことがある.実際に,多くの質問により,通常の講演にもポスター講演にも予定をはるかに超える時間が費やされた.また,夜の討論も,8 時が朝食であるにも関わらず,毎晩遅くまで行われ,効果的な交流ができたといえる.
総じて,すべての参加者にとって,実質的に得るところが大きいセミナーとなったといえる.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 今回の研究集会では,ホームページ(http://www.sr.rikkyo.ac.jp/~ysg2006/)上で開催内容を公開し,内容やプログラムを紹介した.なお,今回のプログラムは以下の通りである.発表タイトル等の研究会詳細については,発表レジュメ集を作成し,会場内で配布した(添付資料参照)ので参照されたい.

〜統計サマーセミナー 2006 プログラム〜
2006 年 8 月 5 日
16:00-16:10 開催挨拶
16:10-17:10 セッション1(一般発表)
17:25-18:15 セッション2(一般発表)
19:30-20:40 チュートリアルセッション1「Rによるデータマイニング」
21:30-    討論,参加者自己紹介1

2006 年 8 月 6 日
09:00-10:10 チュートリアルセッション2「傾向スコアを用いた準実験・観察研究での因果分析」
10:25-11:25 セッション3(一般発表)
11:40-12:30 セッション4(一般発表)
13:30-15:00 総合討論1
15:30-17:30 総合討論2
19:30-20:30 セッション5(一般発表)
21:30-22:00 今後のサマーセミナーについて
22:00-    討論,参加者自己紹介2

2006 年 8 月 7 日
09:00-10:00 セッション6(一般発表)
10:15-11:15 セッション7(一般発表)
11:30-12:30 セッション8(一般発表)
13:30-14:40 チュートリアルセッション3「マーケティングで必要とされる統計手法のポイント
〜誤用の回避と実務視点による分析〜」
14:55-15:55 セッション9(一般発表)
16:50-18:00 チュートリアルセッション4「情報検索技術のための統計的手法」
18:00-18:20 ポスタープレビュー
19:30-21:00 ポスターセッション
22:00-    討論,参加者自己紹介3

2006 年 8 月 8 日
09:00-10:10 チュートリアルセッション5「分割表とグレブナー基底」
10:25-11:45 セッション10(一般発表)
11:45-12:00 閉会挨拶

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

青木 健児

北海道大学

青木 敏

鹿児島大学

荒木 由布子

九州大学

飯塚 誠也

岡山大学

石崎 雅紀

中央大学

井筒 理人

大阪大学

上田 時由

大阪大学

牛嶋 大

癌研究会

梅原 武志

大阪大学

大津 洋

東京大学

大谷内 奈穂

筑波大学

沖本 竜義

横浜国立大学

加藤 直広

中央大学

鎌谷 研吾

東京大学

上條 将弘

東京大学

川口 淳

久留米大学

久保田 貴文

岡山大学

小泉 和之

東京理科大学

河野 康成

立教大学

酒折 文武

立教大学

坂本 亘

大阪大学

桜井 裕仁

北海道大学

島村 徹平

北海道大学

清水 泰隆

大阪大学

徐 順

立教大学

多賀 伸幸

東京工業大学

竹田 裕一

神奈川工科大学

武山 嵩弘

南山大学

田中 研太郎

東京工業大学

田中 秀和

大阪府立大学

棚瀬 暁俊

南山大学

棚瀬 貴紀

大鵬薬品工業

塚田 真一

明星大学

津田 美幸

統計数理研究所

Dou Xiaoling

大阪大学

冨田 誠

南山大学

豊田 裕貴

多摩大学

鳥越 規央

東海大学

中山 厚穂

立教大学

西海 雄貴

大阪大学

西山 貴弘

東京理科大学

二宮 嘉行

九州大学

橋口 博樹

埼玉大学

林 邦好

南山大学

林 賢一

大阪大学

原田 奈弥

大阪大学

日野 絵美子

中央大学

兵頭 昌

中央大学

平井 裕久

名古屋商科大学

笛田 薫

岡山大学

深澤 正彰

東京大学

藤木 美江

大阪大学

藤澤 洋徳

統計数理研究所

藤野 友和

福岡女子大学

星野 崇宏

東京大学

前田 康智

中央大学

増田 弘毅

九州大学

丸山 芳人

統計数理研究所

村上 秀俊

中央大学

森 丈治

大阪大学

森本 孝之

名古屋大学

宿久 洋

同志社大学

柳原 宏和

広島大学

山田 隆行

中央大学

山本 義郎

東海大学

横山 暁

慶應義塾大学