平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−72

専門分類

7

研究課題名

遺伝子構造データ解析のための統計的方法の開発

フリガナ

代表者氏名

ハセガワ マサミ

長谷川 政美

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本課題は昭和61年度より8年にわたり継続して共同研究として実施され、平成5年度には重点共同研究に採択された。この間に開発された遺伝子構造データ解析のための統計的方法、および、それらに基づいてなされた現実のデータ解析の結果、をまとめ研究全体の総括を行うことを目的とする。


遺伝子構造データ解析のための統計的方法として本課題のもとでこの10年間の間に開発されてきた方法のなかで、分子系統樹のトポロジー(枝分かれの順番)の推定と分岐年代の推定の問題を中心に、これまでの研究成果をとりまとめ、今後の課題を検討した。
一方、これまでに開発された方法を現実の系統進化、遺伝子進化の問題に適用した例のなかで、実質科学的に新しい知見を得ることができた問題、すなわち、ヒトの起源、脊椎動物内部の系統関係、動物・菌類・植物の分岐過程、真核生物の起源と初期進化の過程、古細菌の系統的位置、などに関する研究成果をとりまとめ、今後の課題を検討した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

長谷川政美,足立淳,曹纓,分子レベルからみた真獣類の系統進化,蛋白質・核酸・酵素,Vol.39, No.15, 1994,11
Cao, Y., Adachi, J., and Hasegawa, M., Eutherian phylogeny as inferred from mitochondrial DNA sequence data, Japanese Journal of Genetics, Vol.69, No.5, 1994,10
長谷川政美 編,遺伝子構造データ解析のための統計的方法の開発,統計数理研究所共同研究リポート,No.65,1994,12
Adachi, J., Modeling of molecular evolution and maximum likelihood inference of molecular phylogeny, 総合研究大学院大学博士論文,1995,3
足立淳,長谷川政美,最尤法による分子系統樹推定プログラムパッケージ:MOLPHY,第17回日本分子生物学会年会,1994,12,13
橋本哲男,中村嘉宏,釜石隆,足立淳,曹纓,長谷川政美,原生生物の系統と進化III. 保存的蛋白質に基づく総合評価,第17回日本分子生物学会年会,1994,12,14
Hashimoto, T. and Hasegawa, M., Early evolution of eukaryotes inferred from protein phylogenies of elongation factors, 1α and 2, An International Conference on the Structure and Function of the Ribosome, 1995,5,21

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

遺伝子構造データ解析のための統計的方法としてこれまでに本課題のもとで開発されてきた方法のなかで、分子系統樹のトポロジー(枝分かれの順番)の推定と分岐年代の推定の問題を中心に、これまでの研究成果をとりまとめ、今後の課題を検討する。
一方、これまでに開発された方法を現実の系統進化、遺伝子進化の問題に適用した例のなかで、実質科学的にも新しい知見を得ることができた問題、すなわち、ヒトの起源、脊椎動物内部の系統関係、動物・菌類・植物の分岐過程、真核生物の起源と初期進化の過程、古細菌の系統的位置、などに関する研究成果をとりまとめ、今後の課題を検討する。まとめを行うのにあたり、大量なデータの整理、大規模計算が必要となるため、統計数理研究所を核とする共同研究体制が望まれる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

足立 淳

オックスフォード大学

岡田 典弘

東京工業大学

岸野 洋久

東京大学

中村 嘉宏

昭和大学

橋本 哲男

統計数理研究所

細谷 将彦

琉球大学

矢野 隆昭

昭和大学