平成292017)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

29−共研−10

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

8

研究課題名

北極域を対象とした数値モデルの開発

フリガナ

代表者氏名

テルイ タケシ

照井 健志

ローマ字

Terui Takeshi

所属機関

国立極地研究所

所属部局

国際北極環境研究センター

職  名

特任研究員

 

 

研究目的と成果の概要

 北極域は、地球温暖化による平均気温 の上昇が最も大きく、地球上において気候変動による影響が最も顕著に表れると予測される地域のひとつである。国立極地研究所では、北極における研究活動を 推進するため国内外の研究機関と協力して北極域研究推進プロジェクト(ArCS)を2015年度より行っている。その中で、北極域データアーカイブでは北極域の研究データの解析や 可視化を行いながら、これらの可視化されたデータをWebサービスとして提供している。今後は海氷の分布などの中期短期の予測データの提供を行うべく、開発を続けていく予定であるが、そのためには、北極域の自然環境を再現した高解像度のシミュレーションの計算結果が必要である。
 本研究課題の目的は、北極域を対象とした、高解像度の三次元数値モデルの開発と、予報サービスに耐えられる計算速度に達するための並列化を実施することである。また、過去に研究された海洋モデルのソースコードの移行や、他の計算環境におけるベンチマークを行い、モデルの最適化を行っていく。
 今年度においては、過去に作られた海洋モデルのソースコードの移行作業や、コンパイル環境の検証に役立てることができた。特にコンパイルオプションの有無やデバック作業において、統計数理研究所のスパコン開発環境を利用することができた。