平成142002)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

14−共研−2050

専門分類

7

研究課題名

カオス理論による糖尿病血糖値時系列データの短期予測システムの構築と検証

フリガナ

代表者氏名

アリタ セイザブロウ

有田 清三郎

ローマ字

Arita Seizaburo

所属機関

関西医科大学

所属部局

数学教室

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

糖尿病は代表的な生活習慣病のひとつで、我が国では糖尿病患者数は700万人に至り、その
治療と予防は急務の課題となっている。本研究では糖尿病患者において、血糖値が病態を特徴
づける重要な指標であるが、血糖値は日々刻々変動するため、その複雑性を数量的に解明し、
その予測システムの構築を目的とした。
 我々は糖尿病患者の血糖値データ解析の中から、ここ数年間の共同研究の中から、時系列解
析の新手法開発のたしかな感触を得た。すなわち、血糖値データのような少数例時系列データ
から(ΔXn>0,ΔXn+1>0等)の符号2値データを再構成し、確率行列空間の中で、カオスや
ランダム時系列を特性化した。
 本研究は、血糖値の経時変化をカオス理論で解明し、生体の複雑系に臨床応用しようとする
点にあった。このため、本研究では時系列解析の新手法を開発し、糖尿病時系列データに応用
し、実際の血糖値変動の振るまいを評価し、血糖値をどこまで短期予測できるかを追求した。
また、臨床症例に基づいて検討し、新たに開発した時系列解析法で解析した。この研究により
糖尿病病態改善は血糖値時系列のランダム型から調和型への移行過程で特徴づけられるか等
の興味ある課題に進展しつつある。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

種村 正美

統計数理研究所

西川 光重

関西医科大学

堀 義巳

川崎医療福祉大学

美祢 弘子

川崎医療福祉大学

米田 正也

川崎医科大学