平成9(1997)年度 共同研究A実施報告書
| 課題番号 | 9−共研−26 | 専門分類 | 2 | |||||
| 研究課題名 | 自然現象と計算論の整合性 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | タイジ マコト 泰地 真弘人 | ローマ字 | 
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| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||
| 所属部局 | 統計計算開発センター | |||||||
| 職 名 | 助教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 9 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| この共同研究では、計算機による現象の記述の問題点、現在の計算論の範疇を越えた計算概念について、個々の共同研究者が興味を持つ各々の現象を通して考え、自然現象と計算論との整合性について明らかにすることを目的とする。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| Ken Umeno, `Complex step-size dependences in tracking a simple two-body dynamics', RIKEN Review No.15(1997):95-96. | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| まず通常の計算機を用いて現象を記述しようとするとき、連続な方程式を離散化する必要に迫られるが、果たして対象とする現象をうまく記述しているかどうかは一般に離散化の方法に大きく依存する。又最小記述長原理では、現象の記述(モデル)の良さを記述量で評価するわけだが、例えば万能先験的確率に基づいて記述量を定義した場合、万能 Turing機械が自然の中に占める位置を明確にしなければ実際の現象における意味づけはできない。この様に「現象の記述」と「計算」とは深く関わることがわかるが、これはTuring機械を基礎とした計算論が現象の記述を制限しているとも考えられる。本研究はこの考え方を更に押し進めて、「自然現象の記述」:「対応する計算論」という対応関係を作業仮説とし、実数計算や量子計算という新しい計算論の構築や、脳や生物といった個々の現象についてこうした対応関係を見出していくことによって、問題点を探る。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 池上 高志 | 東京大学 | 
| 梅野 健 | 通信総合研究所 | 
| 斉藤 朝輝 | 東京大学大学院 | 
| 佐藤 譲 | 東京大学大学院 | 
| 柴田 達夫 | 東京大学大学院 | 
| 橋本 敬 | 理化学研究所 | 
| 松本 啓史 | 東京大学 | 
| 山口 明宏 | 北海道大学 |