平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−37

専門分類

4

研究課題名

地理情報を用いた教育情報の分析

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

高等学校から大学・短大への進学移動、社会移動、地域ごとの教育環境の変化等の分析には、地理的情報を考慮した分析が必要である。この研究の目的は学校の位置情報を用いて、進学による移動、就職による移動等を分析し、学校の適正配置に関する研究を行うことである。


今年度は以下のことを行った。
1.地理情報の整備 地域人口、環境、社会的な背景等、教育の関わりのあると考えられる情報を収集し、それらを地理コードで結合することを検討した。学校番号に地域コードをリンクさせることにより、大学、高等学校等、学校間の基本属性とその周辺の地域の環境の結合利用を可能にした。また、学校番号に学校座標をリンクさせることにより、大学と高等学校の距離あるいは、学校の居住地と学校の距離のように、各種の距離を求めたり、その他の幾何学的な構造の計算をするための環境の整備をした。このことにより、学校がカバーするテリトリーを求めることが容易になり、地理情報を利用した進学行動の分析、進学による社会移動の分析が可能になった。分析そのものの深化は今後の課題である。
2.進学による社会移動の時代変化の分析 出身校と進学した大学の地域間移動の時代変化について分析した。都道府県単位の分析を行ない、時代によって進学行動が変化したかどうかを検討した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

牟田博光「通信衛生放送利用課外講座の費用と効果」『東京工業大学人文論叢』18,1-12(1993)
牟田博光『大学の地域配置と遠隔教育』多賀出版(1994)
牟田博光「総合選択制をささえる諸条件」『伊奈学園:新しい高校モデルの創造と評価』(西本、佐古編),第一法規 193-215(1993)
Hiromitsu Muta,Takahiro Saito : Economics of the expansion of the University of the Air of Japan, AAOU VII. Annual Conference Book,86-89(1993)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

学校ファイル、地理情報等を用いて、出身地と進学先、出身地と就職先の地理的な関係の分析を行う。この結果を地域別の人口予測と関係づけ、学校の適正配置のシミュレーション分析を行う。
この研究には、高等教育の適正配置の研究を行っている牟田教授と地理情報による教育情報の統合化の研究を行っている馬場助教授、田村助教授の相互協力が不可欠である。また大規模なデータの処理に統計数理研究所の大型計算機を用いる必要がある。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所

牟田 博光

東京工業大学