平成6（1994）年度　共同研究集会実施報告書

課題番号	6−共研−1			専門分類		1
研究課題名	極値理論の工学への応用
フリガナ 代表者氏名	タカハシ　リンヤ 高橋　倫也			ローマ字
所属機関	神戸商船大学
所属部局	商船学部
職　　名	教授
所在地
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	14　人

研究目的と成果（経過）の概要

極値統計学は多くの分野で研究・応用されている。しかし、極値理論の研究者グループはそれぞれ異なる学会に属し、互いの交流はほとんどされていないのが現状である。そこで、研究会を開き、工学の各分野における極値理論の応用上重要な成果と課題について情報交換を行う。そして、各分野の問題の特徴を互いに紹介し、研究に関する刺激を受けることを目的とする。


本研究会では「極値理論の工学への応用」の研究集会を5月30日，３１日の２日間開催した．様々な工学の分野の極値統計学の研究者が参加し研究発表と活発な質疑応答があった．統計数理研究所の共同研究でしか実現できないような研究会になった．　研究発表題目は次のようになる．
渋谷政昭 　「工学のための極値理論」
鈴木和幸 　「セラミック構造材料曲げ強度分布の母数推定のための最適試験計画」
中島博志 　「ランダムサンプリングデータからの極値の推定」
小向　茂 　「銅管の孔食深さ分布への極値の適用」
五家建夫 　「ＮＩＳＴコンファランスの分析」
柴田俊夫 　「腐食と極値理論」
神田　順 　「上下限を有する極値分布の荷重評価への応用」
渋谷政昭・高橋倫也　「金属工学への極値理論の応用」
高橋倫也　 「極値についての推定問題」，「極値分布への収束と従属確率変数列の極値理論」
竹内寿一郎 「話題提供」

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Takahashi, R. "Note on domains of attraction of multivariate extreme value distributions." J. Res. Natl. Inst. Stand. Technol. 99, (1994).

Takahashi,R. & Sibuya,M."The maximum size of the planar sections of random spheres and its application to metallurgy."「理工学のための統計的方法」国際会議1994年7月
Takahashi,R. & Sibuya,M."Estimation of the maximum size in Wicksell's corpuscle problem. The Fifth Japan-China Simposium on Statistics, 1994年11月

研究参加者一覧
氏名	所属機関
明石　正恒	石川島播磨重工業株式会社
神田　順	東京大学
五家　建夫	宇宙開発事業団
小向　茂	東京ガス株式会社
柴田　俊夫	大阪大学
渋谷　政昭	高千穂商科大学
清水　邦夫	東京理科大学
清水　良一	統計数理研究所
鈴木　和幸	電気通信大学
鈴木　基行	東北大学
中島　博志	鹿島建設株式会社
宮川　雅己	東京大学
村上　敬宜	九州大学