平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−33

専門分類

3

研究課題名

火力発電プラントの非線形制御

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

PID制御と多変量自己回帰モデルを融合した制御法(中村-赤池法)に更に現代制御理論と現代非線形時系列理論の最新の結果を取り入れて、実際の火力発電プラントの制御系の改良、効率アップを試みる。


PID制御のかかった火力発電プラントは出力レベルの大きさによってシステム特性が変わり非線形性がつよいことが以前から認識されていたがこれを一つの非線形システムと見てモデル同定をしそれにもとづいて最適制御をかける方法を考えた。そのためにシステムの特性を決める係数を出力レベルの関数にしてその関数をデータに基づいて推定し決める方法を実現した。
新しい方法を中村ー赤池法の同定のために使った実データを使って有効に働くことを確認した。また実際の火力発電の炉に似せて作った40次元の微分方程式モデルによるシミュレーターで作ったデータに対してもこの方法を適用し有効に働くことを確認した。この方法が実際の炉に適用できるようになった場合の省エネルギー効果、経済的効果は大きく、またその適用範囲は火力発電プラントに限らずいろいろな非線形システムの制御にも適用可能。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Toyoda,Y.,Oda,K,Ozaki,T."Nonlinear system identification method for the
advanced control of the fossil power plant"
Proc.of IFAC Workshop on System Identification and Optimization,Kitakyusyu,
Toyoda,Y.,Oda,K,Ozaki,T."Nonlinear system identification method for the
advanced control of the fossil power plant"
IFAC Workshop on System Identification and Optimization,Kitakyusyu,
8-12,July,1997.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

実際の火力発電プラントの稼働データを用いて火力発電プラント非線形性を特徴づける非線形モデルを導入し我々の非線形制御モデル同定法を適用し制御効率をチェックする。それと平行して直接高次元の非線形制御システムをフィルターを用いて同定することも試みる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

Huang Fuchun

総合研究大学院大学大学院

佐藤 整尚

統計数理研究所

豊田 幸裕

日本ベーレー株式会社