平成192007)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

19−共研−4207

分野分類

統計数理研究所内分野分類

i

主要研究分野分類

2

研究課題名

物理乱数発生法とその評価法

重点テーマ

統計科学における乱数

フリガナ

代表者氏名

タムラ ヨシヤス

田村 義保

ローマ字

Yoshiyasu Tamura

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

目的
情報・システム研究機構の育成融合研究「乱数の発生法・性能評価法の開発と応用」において、乱数ボードを開発している。パソコンに接続可能なボードが2007年3月に完成予定である。このボードでは、0と1を等しい確率で発生させるための補正は行っていない。このボードの出力を利用して、0と1が等確率になるような変換方法について研究する。また、ボードが発生する乱数についての検定は必須事項である。従来から用いられている検定法でも試験をするが、新たな検定法を考えたい。

成果
 平成18年度に開発した乱数ボードのテストを継続するとともに、平成19年度に開発した乱数源のツェナーダイオードの動作電圧を下げ、トンネル効果により乱数を発生するための回路を作成し、その可能性について検討した。トンネル効果の発生間隔を利用した物理乱数発生装置の開発が可能であるとの見通しを得た。物理的発生源から得られる乱数の一様化の新しい方法を検討した。
 理論面においては、重点テーマの他の共同研究グループとと共同で2回(8月10日、1月5日)の研究会を開いて、モンテカルロ法等のための乱数の研究者、暗号のための乱数の研究者の交流を図った。世界的に著名な並列乱数の研究者を招き、今後の共同研究の道を開いた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Tamura, Y.
SC07 Research Exhibits
"A new idea for physical random number generator"(ポスター発表)
Reno, Nevada, USA 2007年11月12日から15

統計数理研究所共同研究リポートNo.210「乱数の応用指向特性評価とその周辺」(2008年3月)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小野寺 徹

(株)東芝

泰地 真弘人

理化学研究所