平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−11

専門分類

1

研究課題名

正の領域で定義されたいくつかの分布に関する研究とその応用

フリガナ

代表者氏名

イワセ コウセイ

岩瀬 晃盛

ローマ字

所属機関

広島大学

所属部局

工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

例えば逆ガウス型分布,対数正規分布,ガンマ分布など,正の領域で定義された分布は,多くの物理量を統計分析しようとするとき,母集団の分布モデルとして採用されるが,本研究はこれらの分布を比較検討することにより,各々の分布に関する理論的な知見を深め,データ解析の手法を開発しようとするものである。


正の領域で定義されたいくつかの分布,特に逆ガウス型分布,対数正規分布,ガンマ分布に関して共同研究員間で討論がなされた。共同研究期間前半はシンポジウム“正の値をとる連続分布に関する研究”に向けて準備がなされ,研究成果の一部はこのシンポジウムで発表された。共同研究期間後半は前記分布に関する文献情報の収集に費やされた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

清水邦夫,寒河江雅彦;2変量デルタ対数正規分布の最尤推定,シンポジウム「正の値をとる連続分布に関する研究」講演予稿集(1989年11月),65〜69。
岩瀬晃盛,平野勝臣;スケールを記述するモデルについて,シンポジウム「正の値をとる連続分布に関する研究」講演予稿集(1989年11月),79〜88。
清水良一;ガンマ乱数について,シンポジウム「正の値をとる連続分布に関する研究」講演予稿集(1989年11月),113。
岩瀬晃盛,瀬戸信也(1990);大気中アルミニウム濃度とスカンジウム濃度との統計的特性,広島大学工学部研究報告,38(2),153〜161。
岩瀬晃盛,瀬戸信也;大気中の二酸化窒素濃度の統計的予測モデル,応用統計学。(掲載予定)
浦野隆,岩瀬晃盛;交差点密度の旅行時間への影響−車両走行時間の統計的特性−,交通工学。(掲載予定)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

所員の清水(良),柳本,平野は既に多くの標記分布に関する研究成果を出しているが,一方,清水(邦),岩瀬は各々主に対数正規分布,逆ガウス型分布について研究して来た。本研究ではおおよそ,これら過去の流れをふまえ,主に清水(良)が標記分布の特徴付けについて,柳本がガンマ分布を中心として,清水(邦)が対数正規分布,平野・岩瀬が逆ガウス型分布について考察し,討論するものとする。また,これら分布の実質科学での有効性を全員で検討する。研究を進める中で,文献に関する情報収集は全員で行なう。以上の如く,貴研究所との共同研究が必須であり,研究費等が必要とされるものである。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

清水 邦夫

東京理科大学

清水 良一

統計数理研究所

平野 勝臣

統計数理研究所

柳本 武美

統計数理研究所