平成21(2009)年度 重点型研究実施報告書
| 課題番号 | 21−共研−4101 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | a | ||||||
| 主要研究分野分類 | 3 | |||||||||
| 研究課題名 | バイオロギングデータの統計的モデリングに関する研究 | |||||||||
| 重点テーマ | フィールド生態学と統計数理 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | シミズ クニオ 清水 邦夫 | ローマ字 | Kunio Shimizu | |||||||
| 所属機関 | 慶應義塾大学 | |||||||||
| 所属部局 | 理工学部 数理科学科 | |||||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 6 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 重点テーマのねらいに「フィールド生態学では、野外環境下での生き物のふるまいを長期にわたって観察し、数多くの定性的知見が得られています。現在は、こうしたデータを数理生態モデルと比較参照させて定量的評価を行ない、将来予測などへ発展させる段階にあります。本共同利用研究では、フィールドデータを数理モデルと合わせて活用していく共同研究を公募します。」とあり、本研究では重点テーマのねらいの中で特に「フィールドデータを数理モデルと合わせて活用していく」部分に貢献することを目的とした。一つのフィールドデータとして海鳥のGPSデータを利用した。利用可能なGPSデータには緯度・経度・時間等が含まれており、データから速度・加速度・角度等を計算することができる。例えば、dynamic soaringのような、フィールド生態学者が興味をもつ行動を数理的にモデル化するためには角度データの扱いが一つの重要な視点になる。従って、これらの量を解析するための数理モデルとして方向統計学 (Directional Statistics) が考えられるので、GPSデータの探索的データ解析とともに角度データの統計的モデリングを研究した。清水とその大学院生の阿部と王は慶應義塾大学理工学部・理工学研究科において、統計モデリングに有用と思われる方向統計学の主に理論的側面について研究した。島谷は海鳥のGPSデータモデリングの可能性について主に統計数理研究所において研究し、適宜に慶應義塾大学理工学部における共同研究集会に参加した。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 1. Abe, T., Pewsey, A. and Shimizu, K. (2009). On Papakonstantinou's extension of the cardioid distribution, Statistics & Probability Letters, 79, 2138-2147. | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 2009年度統計数理研究所重点型共同利用研究「フィールド生態学と統計数理」研究集会 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 阿部 俊弘 | 慶應義塾大学大学院 | 
| 王 敏真 | 慶應義塾大学大学院 | 
| 越智 大介 | 水産総合研究センター遠洋水産研究所 | 
| 島谷 健一郎 | 統計数理研究所 | 
| 平田 和彦 | 北海道大学 |